第三京浜道路

第三京浜道路

第三京浜道路は、東京都世田谷区の玉川インターチェンジから神奈川県横浜市神奈川区の保土ヶ谷インターチェンジに至る、全長16.6kmの自動車専用有料道路です。東日本高速道路（NEXCO東日本）によって維持・管理されており、国道466号の一部を構成しています。また、地域高規格道路の計画路線にも指定されています。

高速道路ナンバリングでは、横浜新道とともに「E83」の路線番号が割り当てられています。一般には「第三京浜」、「第三」、「三京」などの略称で呼ばれることもあります。

概要

路線：国道466号
起点：東京都世田谷区野毛三丁目
終点：神奈川県横浜市神奈川区三ツ沢西町
全長：16.6 km
車線/幅員：6車線/21.6 m
指定区間：世田谷区野毛三丁目 - 横浜市保土ケ谷区岡沢町
最高速度：80 km/h（一部60 km/h）
道路管理者：東日本高速道路関東支社京浜管理事務所

歴史

第三京浜道路は、東京と横浜を結ぶ新たな道路として、第一京浜（国道15号）、第二京浜（国道1号）に続いて計画されました。その起源は、1929年に鎌倉急行電気鉄道が渋谷から鎌倉までの鉄道事業免許を取得したことに遡ります。その後、自動車専用道路へと計画が変更されました。

1954年には、東京急行電鉄（東急）が渋谷 - 江ノ島間に「東急ターンパイク」の建設を計画しましたが、建設省による整備が決まったため、田園都市線の計画に変更されました。

1964年10月6日に一部区間が開通し、1965年12月19日に全線が開通しました。開通当初は「一般都県道東京野川横浜線」として扱われ、国道には指定されていませんでした。これは、当時の法令で国道指定が困難だったためです。しかし、第三京浜道路は、当時としては異例の幅員で建設され、日本初の6車線自動車専用道路となりました。また、自動車専用道路として初めて全線に水銀灯の道路照明灯が設置されました。

年表

1929年5月：鎌倉急行電鉄が渋谷 - 鎌倉間の鉄道事業免許を取得。
1961年12月28日：日本道路公団が第三京浜道路事業許可を受ける。
1964年10月6日：玉川IC - 京浜川崎IC間が暫定4車線で開通。
1965年12月19日：京浜川崎IC - 保土ヶ谷IC間開通により全線開通。
1968年7月5日：横浜新道との連絡路が開通。
1978年3月7日：首都高速神奈川2号三ツ沢線と接続。
1985年4月1日：三ツ沢ジャンクション供用開始。
1988年7月29日：羽沢インターチェンジ上り線入口供用開始。
1993年5月6日：国道466号の一部に指定。
1995年4月10日：都筑インターチェンジと都筑パーキングエリアの供用開始。
2005年9月30日：国土交通省が全国路線網（ネットワーク型）一般有料道路に指定。
2005年10月1日：日本道路公団の民営化により、東日本高速道路株式会社管理路線となる。
2011年3月29日：羽沢インターチェンジ下り線出口供用開始。
2016年4月1日：通行料金値上げ。
2017年3月18日：横浜港北JCTで首都高速神奈川7号横浜北線と接続。
2020年3月22日：横浜港北JCTで首都高速神奈川7号横浜北西線と接続。

路線状況

車線・最高速度

全線6車線で構成されていますが、一部区間では最高速度が60km/hに制限されています。

道路施設

多摩川橋：東京都世田谷区と神奈川県川崎市高津区の間を流れる多摩川を越える橋。

所管警察

神奈川県警察高速道路交通警察隊港北分駐所の管轄です（東京都部分も含む）。

通過する自治体

東京都：世田谷区
神奈川県：川崎市（高津区、宮前区）、横浜市（都筑区、港北区、神奈川区、保土ケ谷区）

インターチェンジなど

インターチェンジ、パーキングエリア、料金所が設置されています。当初はインターチェンジ番号の設定がありませんでしたが、後に付加されました。保土ヶ谷インターチェンジは、横浜市神奈川区と保土ヶ谷区に跨って設置されています。

交通量

道路交通センサスによると、多くの交通量が確認されています。

その他

料金

各料金所にはETCシステムが設置されていますが、ETCマイレージサービス以外のETC割引は適用されません。

全線通行時の料金は以下の通りです。

軽自動車等：310円
普通車：390円
中型車：460円
大型車：640円
特大車：1060円

通行券について

玉川インターチェンジ（下り線入口）と保土ヶ谷・羽沢インターチェンジ（上り線入口）では通行券は発行されません。その他のインターチェンジでは通行券が発行され、出口料金所で区間料金が徴収されます。

ハイウェイラジオ

保土ヶ谷（港北IC - 保土ヶ谷IC）でハイウェイラジオが放送されており、コールサインは「ハイウェイラジオ第三京浜保土ヶ谷よりお伝えしました」です。現在は岩槻管制から放送されています。

路線バス

複数の路線バスが運行していますが、第三京浜道路内にバス停は設置されていません。空港リムジンバスや深夜急行バスなども運行しています。

第二東海自動車道

第二東海自動車道の基本計画上の起点は、玉川インターチェンジとされています。しかし、第三京浜道路が第二東海自動車道に転用される計画があるかどうかは不明です。

ギャラリー

（画像に関する記述は省略）

脚注

（脚注に関する記述は省略）

参考文献

（参考文献に関する記述は省略）

関連項目

地域高規格道路一覧
東日本高速道路
関東地方の道路一覧
日本の一般[[有料道路一覧]]
サマータイム ブルース
京浜国道（第一京浜国道、第二京浜国道）

外部リンク

国土交通省関東地方整備局
東日本高速道路株式会社
* 独立行政法人 日本高速道路保有・債務返済機構

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