横濱はじめて物語

「横濱はじめて物語」は、神奈川県横浜市西区みなとみらいのGENTO YOKOHAMA内に、かつて存在したアミューズメント施設を主体としたレトロテーマパークです。GENTO YOKOHAMAの営業終了に伴い、2015年1月25日に閉園しました。

この施設の最大の特徴は、他の多くのレトロテーマパークが1960年代以降をテーマにしているのに対し、明治初期の横浜を舞台に、西洋文明が日本に初めて入ってきた頃の様子を再現していた点です。そのため、以下のような独特の要素がありました。

西洋文明の紹介: 当時、日本に入ってきた様々な西洋文明をパネル形式で展示し、当時の文化や技術について学ぶことができました。
袴姿の従業員: 女性従業員は、当時の文化を反映した袴姿で来場者を迎え、レトロな雰囲気を演出していました。
船型のレストラン: 館内のレストランは船をモチーフにしたデザインで、食事をしながら横浜の港の雰囲気を楽しむことができました。
波の音の演出: 館内では波の音がBGMとして流れ、当時の横浜の風景を想像させる効果がありました。

また、運営会社がゲームメーカーのタイトーであったため、アミューズメント施設としての側面も持ち合わせていました。縁日風のゲームコーナーがあり、来場者は射的や輪投げなどを楽しむことができました。オープン当初は、エレメカ、エレポン、スペースインベーダーなどのレトロゲームが11台設置されており、一時撤去された後、2008年10月に再設置されました。これらのレトロゲームは、当時を懐かしむ人々にとって魅力的でした。施設内にはフードコートもあり、食事や休憩に利用することができました。また、同じ施設内の映画館「109シネマズ」の鑑賞チケットの半券を提示すると割引サービスを受けることができ、エンターテイメント施設としての相乗効果もありました。

施設名の「横濱はじめて物語」は、アニメ番組「まんがはじめて物語」にちなんで名付けられました。この名前は、施設が明治初期の横浜を舞台に、西洋文化との出会いをテーマにしていることを象徴しています。

「横濱はじめて物語」は、横浜の歴史と文化、そしてエンターテイメントを融合させた、ユニークなテーマパークでした。短い期間での閉園となりましたが、多くの人々に記憶され、その存在は横浜の歴史の一コマとして語り継がれています。

関連リンク:

株式会社タイトー：施設公式ページ - [ウェイバックマシン]]（[2014年7月6日アーカイブ分）
[GENTO YOKOHAMA]] 公式ホームページ内の施設紹介ページ - ウェイバックマシン（[2014年11月8日アーカイブ分）

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