横濱一品香

横濱一品香

横濱一品香（よこはまいっぴんこう）は、株式会社一品香が運営する中華料理レストランで、特に「横濱たんめん」が看板メニューとして知られています。

概要

1955年1月、田代武雄によって横浜市中区野毛で創業しました。田代は、終戦後にそば屋やとんかつ屋を経営した後、野毛に3坪9席の店を開業。満洲からの引揚者が作っていたタンメンをヒントに、日本人の味覚に合うように改良し、看板商品として売り出しました。「一品一品に誠意を込めて、最高の香味を」という思いから「一品香」と名付け、「大陸風一品料理」を掲げました。当時ラーメンが1杯30円程度だった時代に、50円均一で提供したことも話題となりました。

1958年には2号店「清正公店」を伊勢佐木町の清正公飲食街に出店。1960年に「株式会社一品香」を設立し、同年には横浜駅西口名品街に「西口店」、1965年には福富町に新たに「本店」を構えました。当時は回転率を重視し、メニューをタンメン、ラーメン、餃子、焼きそばの4品に絞って提供していました。

1972年時点で8店舗を展開し、前年の売上高は1億8000万円に達しました。味の品質を維持するため、スーパーバイザーを配置し、各店舗を指導。1989年にはFC店を含め16店舗に拡大しました。同年1月には、小松製作所の電話機型データターミナル「みえるほん」を導入し、業務の効率化を図りました。

2021年1月、イートアンドホールディングスが株式会社一品香および関連会社である有限会社一品香フーズ（食材加工製造・配送）の株式を取得し、完全子会社化。2022年4月には、リブランディング1号店として「青葉台店」をオープン。多様な利用シーンに対応できるよう、豊富なメニューを取り揃えています。

沿革

1955年1月：横浜市中区野毛で創業
1960年4月：「株式会社一品香」を設立
1965年8月：福富町に本店を開店（後の福富町店）
1989年1月：電話機型データターミナル「みえるほん」を導入
2018年2月：福富町店が閉店
2021年1月：イートアンドホールディングスの完全子会社となる
* 2022年4月：リブランディング1号店の青葉台店が開店

メニュー

看板商品の「絶品たんめん」やサンマー麺などのラーメンに加え、炒飯や一品料理も提供しています。2021年4月には、野菜を2倍、肉を10倍にした「野毛坂ヤミ市たんめん」を発売し、話題を呼びました。

絶品たんめん

創業以来のメニューで、幅広の熟成多加水麺を使用。豚ガラ、鶏ガラ、天然だしを合わせたスープが特徴です。スープの味をすっきりとさせるため、甘みが出るキャベツではなく白菜を使用しています。

店舗

横浜市を中心に約10店舗を展開。路面店のほか、駅ビルやショッピングモール内にも店舗があります。店内はオープンキッチン式のレイアウトが基本です。2002年には相鉄ジョイナスにタンメン専門店「タンメンワールド横濱一品香」、2007年にはららぽーと横浜に「横濱一品香-湯麺小館-」を出店しました。

また、グループ店として小笠原村父島に中華レストラン「海遊」があります。

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