樫木裕実

樫木 裕実（かしき ひろみ）は、1963年4月14日生まれ、東京都出身のボディメイクトレーナーです。AB型。

四人兄弟の末っ子として誕生した彼女は、短大卒業後にイギリス・ロンドンへ渡り、二年間ダンスの研鑽を積みました。帰国後、女性のみで構成されたダンスユニット「Regina」を結成し、実に23年間にわたりステージやイベントでの活動を展開。この間、ダンスのみならずフィットネスの世界にも深く関わり、両分野で計27年間の豊富な経験を蓄積しました。

長年の実践と研究から、樫木氏は独自のボディメイクメソッドを考案。このメソッドは、ダンスで培われた身体感覚とフィットネスの専門知識が融合されたもので、整形外科での加圧指導経験もその体系に活かされています。

彼女の名が広く知られるようになったきっかけの一つは、2005年11月号のファッション雑誌『CanCam』でパーソナルトレーナーとして取り上げられたことです。これを機に、女性向け雑誌を中心にエクササイズ監修の依頼が相次ぎ、様々な雑誌で彼女の指導法が紹介されるようになりました。特に、学研から刊行されていた雑誌『FYTTE』との取り組みの中で、「樫木式 カーヴィーダンス」という名称のメソッドが生まれ、多くの人々に認知されることとなります。

プライベートでは、1998年に35歳で結婚するも、翌1999年には離婚を経験しています。

2009年には、雑誌『STORY』の増刊『美STORY』の企画「パーツ美女の美しき毎日」にて、“尻美女”としてフォーカスされ、自身のヒップへの特別なこだわりや、自宅で手軽に行えるヒップアップエクササイズを紹介。この頃から、特定の部位に効果的なメソッドも注目を集めるようになります。

2011年には、雑誌『BRUTUS』が選ぶ「2011年のキーパーソン30人」の中で、ダイエット分野のキーパーソンとして推薦されるなど、その影響力はボディメイクの枠を超えて認められるようになりました。また、2010年11月からは雑誌『Body+』で「樫木裕実のエイジレスボディ魂」と題した連載を開始し、継続的に読者に向けた情報発信を行っています。

多くの著名人のボディメイク指導を担当していることでも知られ、タレントのほしのあき氏もその一人。ほしの氏は、2008年頃から一週間に一度、あるいは十日に一度のペースで樫木氏と親密なトレーニングを続けていると語っています。

メディアへの出演も多岐にわたり、2011年3月30日放送のメ〜テレの番組『CONTACT CAFE C』にはボディメイクトレーナーとしてゲスト出演。番組ウェブサイトでは、放送作家が「脱いでもスゴイ47歳」と評するなど、そのプロポーションや指導への評価が高かったことがうかがえます。その後も、ドキュメンタリー番組『情熱大陸』（毎日放送、2011年8月7日）や『ソロモン流』（テレビ東京、2012年2月26日）、密着ドキュメンタリー番組『毎日樫木re「カーヴィーボディ1週間美やせプログラム」』（BSフジ、2013年1月28日〜3月29日）など、主要なテレビ番組に相次いで出演。2013年8月には、ENEOSのテレビCM「ENEOSカード」のカーヴィーダンス篇に出演し、水川あさみ氏やエネゴリと共演するなど、その活動は幅広い分野に及んでいます。

雑誌監修は多岐にわたり、『FYTTE』、『ゼクシィAnhelo』、『美的』、『an・an』、『AneCan』、『からだのこと。』、『saita mook』、『サンキュ！』、『ゆほびか』など、数多くの人気雑誌で読者向けのエクササイズやボディメイク法を紹介しました。

出版物としては、ほしのあき氏の著書『ほしのボディ。』(2010年、学研マーケティング)の監修および対談を手がけたほか、自身の名を冠した『DVD付き 樫木式カーヴィーダンスで即やせる！』(2010年)、『DVD付き 樫木式カーヴィーダンスで部分やせ！』(2011年)、『DVD付き 樫木裕実カーヴィーダンスで楽やせ！』(2012年)といったDVD付き書籍シリーズがベストセラーとなり、「カーヴィーダンス」ブームを牽引しました。

現在も、オフィシャルブログやX（旧Twitter）などを通じて、多くの人々に向けた情報発信や交流を続けています。長年の経験に裏打ちされた確かな指導力と、親しみやすいキャラクターで、日本のボディメイク界における第一人者として活躍し続けています。

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