樽井駅

樽井駅について

樽井駅（たるいえき）は大阪府泉南市樽井に位置する南海電気鉄道南海本線の駅で、駅番号はNK36です。この駅は、地域の重要な交通の要所として、また歴史的な背景を持ちながら多くの利用者に親しまれています。

歴史

樽井駅は、1897年11月9日に南海鉄道が佐野駅（現在の泉佐野駅）から尾崎駅へと延伸された際に開業しました。その後、1944年に近畿日本鉄道との合併により同社の駅になり、1947年に再び南海電気鉄道の駅として運営されることとなります。さらに、2012年には駅ナンバリングが導入され、より利便性が向上しました。

2017年には台風21号の影響で駅間の橋梁に損傷があり、一時運休となりましたが、その後の復旧作業を経て上下線での運転が再開され、無事に営業を再開しました。樽井駅は、地域の重要な鉄道駅であるだけでなく、鉄道唱歌にも取り上げられたという歴史的背景を持っています。

駅構造

樽井駅は、地平駅として単式および島式の複合型ホームを持ち、2面3線の構造です。上りホーム（2・3番線）は待避が可能な島式となっており、難波方面への列車が通過する際には特急などからの待避ができます。特に、3番線側には非電化の引込線がありますが、現在は主に安全側線として利用されています。

駅舎は和歌山市方面ホームの和歌山市駅寄りにあり、ホーム間は跨線橋で接続されています。これにより、利用者は安全に移動できるよう設計されています。

利用状況

2019年のデータによると、樽井駅の1日平均乗降人員は約7,956人で、その内訳は乗車人員3,920人、降車人員4,036人です。これは南海本線の全体の駅の中では20位にあたり、地域住民の日常的な交通手段として重要な役割を果たしています。

駅周辺

駅の東側にはバスのりばがあり、北に向かうといくつかの工場や自動車教習所が点在しています。駅周辺には、三井住友銀行や池田泉州銀行の支店、様々な公共機関や飲食店、ショッピング施設（例：イオンモールりんくう泉南）もあり、生活に非常に便利な環境が整っています。

また、近隣には樽井公民館や泉南郵便局、そして教育機関として泉南市立樽井小学校や大阪府立りんくう翔南高等学校も所在しており、駅は地域社会の中心的な存在となっています。南海ウイングバスや和歌山バスなどの便も豊富で、周辺地域へのアクセスが容易となります。さらに、りんくう南浜海水浴場へのアクセスもあるため、夏季には観光客にも利用される駅です。

樽井駅はその便利な立地と歴史的背景により、多くの人々にとって欠かせない交通拠点となっています。

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