橋口英俊

橋口英俊のプロフィール

橋口英俊（はしぐち ひでとし）は、1936年に韓国で誕生し、鹿児島県で育ちました。日本を代表する臨床心理学者として、特にカウンセリングや論理情動行動療法の分野で大きな業績を上げてきました。彼は東京家政大学の名誉教授であり、臨床心理士としても活躍しており、日本カウンセリング学会認定のカウンセラーおよびスーパーバイザーとしても知られています。

学歴と経歴

1960年に、江副浩正や鶴岡公らとともに株式会社大学広告を設立し、後のリクルートの基盤を築きました。その後、1965年には東京大学の大学院に進み、教育心理学を専攻し博士課程を修了。1983年には日本医科大学で医学博士の学位を取得しました。

橋口氏は、東京経済大学や東京家政大学で助教授として教え、その後教授へ昇進し、1998年には名誉教授の称号が贈られました。その後、聖心女子大学とルーテル学院大学でも教授として教鞭を執り、2007年に退職しました。また、2019年の春の叙勲では瑞宝中綬章を受章し、その功績が評価されています。

研究と業績

彼の研究分野には臨床心理学、カウンセリング、論理情動行動療法、さらには東洋医学が含まれています。これらの分野での豊富な知識をもとに、多くの著書や翻訳書を手掛けています。特に、「新臨床心理学入門」や「十一人の棋風 ロールシャッハとMDSによる棋士の心理分析」といった書籍は、後進の研究者や実務家にとって貴重な資料となっています。

共同著作としては、1993年に策定した「人間関係についての相談」や、2004年に発表した「新臨床心理学」などがあります。これらの作品は、臨床心理学やカウンセリングの実践に役立つ理論や方法論を提供しています。彼の執筆活動は、日本の心理学界における基盤を形成する上で重要な役割を果たしました。

所属学会

橋口氏は、いくつかの学会にも積極的に参加しています。日本カウンセリング学会の常任理事として、カウンセリングの発展に寄与。また、心理臨床学会や教育心理学会、行動医学会、健康心理学会などにも所属し、各分野の交流促進や研究の推進に努めています。

まとめ

橋口英俊氏は、日本の臨床心理学の権威であり、その業績は多数の学問分野にわたっています。彼の貢献は、カウンセリングや心理療法の実践者だけでなく、心理学を学ぶ学生や研究者にとっても、非常に価値のあるものとなっています。

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