橋本尚文

橋本尚文氏は、1961年12月14日生まれの高知県出身の外交官です。1985年に東京大学法学部を卒業後、外務省に入省しました。以降、国際協力や領事関係の業務に携わり、その専門性と手腕を発揮してきました。

橋本氏のキャリアの中で特筆すべきは、中東地域における豊富な経験です。イスラエル大使館でのパレスチナ担当や、対パレスチナ暫定自治政府日本国政府代表事務所長を務めるなど、パレスチナ問題に深く関与しました。その後、駐イラク特命全権大使としてイラクの復興支援にも尽力。バスラ油田への円借款の署名式に立ち会うなど、両国間の経済協力関係の強化に貢献しました。

また、橋本氏はアメリカ合衆国やエジプトなど、様々な国の大使館にも勤務しており、国際情勢に対する深い見識を持っています。外務省本省では、中東アフリカ局の参事官や審議官を歴任し、外交政策の立案・実行にも携わりました。沖縄担当特命全権大使としては、沖縄の振興や基地問題に取り組むなど、国内問題にもその知識と経験を活かしました。

2022年には、人権担当兼国際平和貢献担当の特命全権大使に就任し、人権問題や国際平和への貢献に尽力しました。2024年には、依願免職されました。

橋本氏の同期には、相木俊宏（タジキスタン大使）、磯俣秋男（スリランカ大使、アラブ首長国連邦大使）、市川とみ子（軍縮会議代表部大使）、伊藤恭子（チリ大使、エチオピア大使）など、数多くの大使経験者がいます。これらの同期との連携も、橋本氏の外交活動を支える上で重要な要素であったと考えられます。

橋本氏は、長年にわたる外交官としての経験を通じて、国際社会における日本のプレゼンス向上に大きく貢献しました。その豊富な経験と知識は、今後の日本の外交政策においても重要な資産となるでしょう。

主な経歴

1985年：東京大学法学部卒業、外務省入省
1991年6月：外務省経済協力局開発協力課
1992年7月：外務省経済協力局開発協力課長補佐
外務省経済協力局国別開発協力第二課長
外務省領事局政策課長
在イスラエル日本国大使館パレスチナ担当大使・対パレスチナ暫定自治政府日本国政府代表事務所長
2012年：在アメリカ合衆国日本国[[大使館]]公使
2013年：在エジプト日本国[[大使館]]公使
2015年：外務省中東アフリカ局参事官
2015年：外務省中東アフリカ局兼領事局兼総合外交政策局審議官
2018年：外務省大臣官房付
2018年7月：駐イラク特命全権大使
2020年：特命全権大使（沖縄担当）
2022年：特命全権大使（人権担当兼国際平和貢献担当）
* 2024年：依願免職

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