橋本崚

橋本崚：挫折を力に変え、マラソンランナーとして成長を続ける大分県出身のランナー

橋本崚選手は、1993年9月26日、大分県由布市で生まれました。長距離走、マラソンを専門とする陸上競技選手として活躍し、現在は中央発條に所属しています。172cm、55kgの体格で、持ち前の粘り強さと精神力で数々のレースを戦い抜いています。

高校時代から大学時代：挫折と成長の繰り返し

由布市立挾間中学校で陸上競技を始め、大分県立大分西高等学校に進学。2011年の全国高校総体5000mに出場するも予選敗退という結果に終わりました。

青山学院大学国際政治経済学部に進学後は、大学駅伝で頭角を現し始めます。2年時に全日本大学駅伝に出場し、6区で区間5位という好成績を収めました。しかし、箱根駅伝出場を予定していた3年時は、左足ふくらはぎの肉離れにより出場を断念。その後も、左ハムストリングや臀部の肉離れ、右大腿骨の骨折と、故障に悩まされる日々が続きました。4年時には全日本大学駅伝7区で区間3位と活躍するも、箱根駅伝は神野大地選手の復帰により補欠に終わりました。それでも、東京マラソン2016で初マラソンを経験し、2時間14分台で完走を果たします。大学時代は、故障との戦い、そして箱根駅伝への出場叶わず悔しさを感じながらも、着実に実力を培っていった時期と言えるでしょう。

GMOアスリーツ時代：マラソンでの飛躍とMGC出場

2016年12月、GMOアスリーツ所属後は防府読売マラソンで初優勝。自己ベストを大幅に更新する2時間11分台という好タイムで、マラソンランナーとしての才能が開花しました。その後も、ゴールドコーストマラソンで4位入賞など、安定した成績を残します。福岡国際マラソンでは先頭集団を30kmまで追走するも、終盤に失速。しかし、別府大分毎日マラソンでは自己ベストを更新し、日本人2番手の5位入賞を果たし、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)への出場権を獲得しました。

MGCでは、序盤は後方集団にいましたが、中盤以降はトップ集団に食い込み、一時は先頭を走る場面もありましたが、最終的に5位という結果に終わりました。それでも、その粘り強さと勝負強さを証明するレースとなりました。2020年東京オリンピックの男子マラソン補欠代表にも選出され、その実力を改めて示しました。

2022年の防府読売マラソンでは自己ベストを更新し3位に入り、2023年MGCの出場権を獲得。

中央発條時代：ベテランランナーとしてMGCに再挑戦

2023年4月からは中央発條に移籍。そして迎えた2023年のMGCでは、序盤から独走する川内優輝選手についていくことができず、25km過ぎに脱落。43位という結果に終わりました。

人物像：箱根駅伝への思いと恩師との絆

橋本選手は血液型A型。趣味はサッカー観戦とドラマ鑑賞。大学4年時には、箱根駅伝で神野大地選手の付き添いをするなど、裏方の仕事に貢献しました。箱根路を走れなかった悔しさは、彼の原動力になっています。別府大分毎日マラソンでの活躍は、大学時代の恩師である原晋監督から称賛を受けました。厳しい指導を受けながらも、恩師との信頼関係は、彼の成長を支える大きな力となっていると言えるでしょう。

今後の展望

幾多の挫折を経験しながらも、持ち前の粘り強さと努力で、第一線で活躍を続ける橋本崚選手。今後の活躍にも期待がかかります。持ち前の粘り強さと、努力を続ける姿勢は、多くのランナーたちの憧れであり、目標となっています。今後のレースでも、彼の走りから目が離せません。

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