橋本雅之

橋本雅之

橋本雅之（はしもと まさゆき、1957年3月 - ）は、日本の著名な国文学者であり、現在は皇學館大学文学部神道学科の特別教授を務めています。専門分野は国文学、神話学、国語学と幅広く、特に古代の地誌である『風土記』や日本の神話に関する研究で高い評価を受けています。大阪府大阪市出身。

学歴と職歴

橋本氏は、1979年に皇學館大学文学部国文学科を卒業後、1981年に同大学大学院文学研究科国文学専攻の修士課程を修了しました。その後、博士課程に進みましたが、1983年に中退し、研究者としてのキャリアをスタートさせました。

1983年からは鈴鹿工業高等専門学校で専任講師として教鞭を執り、1990年には豊田短期大学、1993年には相愛女子短期大学（現：相愛大学）で教鞭をとりました。2001年に相愛大学の教授に就任。

その後、2004年に皇學館大学社会福祉学部の教授として母校に戻り、2010年からは現代日本社会学部の教授を務めました。2022年からは、文学部神道学科の特別教授として、後進の指導にあたっています。

研究内容

橋本氏の主要な研究テーマは、『風土記』を中心とした古代地誌の研究と、日本の神話に関する研究です。文献学的分析に基づいた精緻な研究は、日本文化の源流を探る上で重要な貢献を果たしています。2005年には、「古風土記の研究」によって奈良女子大学から博士（文学）の学位を授与されています。

著書

橋本氏は、数多くの著書や論文を発表しており、その研究成果は広く公開されています。

単著

『古風土記の研究』（和泉書院、2007年）
『風土記研究の最前線 風土記編纂発令1300年』（新人物往来社、2013年）
『引き算思考の日本文化 物語に映ったこころを読む』（創元社、2014年）

編著

『古風土記並びに風土記逸文語句索引』（和泉書院、1999年）
『風土記を学ぶ人のために』植垣節也共編（世界思想社、2001年）

共著

『日本人の<原罪>』（講談社現代新書、2009年）北山修との共著

これらの著作は、研究者のみならず、一般の読者にとっても、日本の古代文化や精神世界を理解するための貴重な手がかりとなっています。

橋本雅之氏は、長年にわたる研究活動を通じて、日本の国文学、神話学の発展に大きく貢献しており、その功績は高く評価されています。

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