機動戦士ガンダム (PlayStation 2)

機動戦士ガンダム

『機動戦士ガンダム』（きどうせんしガンダム）は、2000年12月21日にバンダイが発売したPlayStation 2向けのアクションゲームです。原作となるアニメをベースにしたキャラクターゲームであり、ゲームの世界に入ることでプレーヤーはアニメのストーリーを体験することができます。

ゲームの概要

本作は、バンダイがPlayStation 2に参入した際の初めてのソフトであり、同コンソールにおける最初のガンダムゲームとして多くの注目を集めました。しかし、ゲームのシステム面では宇宙空間と地上戦を同時に実現することが難しかったため、ゲームプレイは地上戦に特化したものとなっています。このため、原作のストーリーは前半から中盤まで（特にジャブロー攻防戦まで）を描いたものに制限されており、序盤の宇宙戦は詳細には省略されています。

ストーリーはアニメの原作に忠実に進行しますが、最終的には続編『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』に繋がる形でエンディングを迎えます。開発に時間を要した続編は、2003年に発売されることとなります。

ゲームモード

ゲームには「ストーリーモード」があり、これを一度クリアすると「タクティクスバトルモード」が解放されます。このモードでは、自軍の連邦軍と敵のジオン軍のモビルスーツを自由に選んで戦うことができ、プレーヤーはクリアするたびに新たなモビルスーツをアンロックしていきます。この「タクティクスバトルモード」では、アニメの他の作品や外伝のモビルスーツも登場し、ファンにはたまらない内容となっています。

2005年には廉価版として『機動戦士ガンダムVer.1.5 GUNDAM THE BEST』が発売され、より多くのプレーヤーにアクセスしやすくされました。

特典と映像

初回版には、特典としてオリジナルのテレホンカードやマ・クベの陶器製ミニチュア、北米版ゲームの応募用紙が付属していました。さらに、ストーリーモードの合間にはアニメムービーが挿入されており、これはセガサターン版から流用された映像です。ゲーム専用に制作されたオリジナル動画も存在し、特定のモビルスーツに関連するキャラクターが登場します。

また、エンディングにあたるムービーでは、連邦軍側が称賛され、ジオン軍側は「ジーク・ジオン」を叫ぶ場面が確認できます。これらの演出は、プレイヤーに強い印象を与えることでしょう。

ゲームの展開

2周目以降のプレイでは、イベントの進行が若干変わり、特定の条件を満たすことでガルマ・ザビが専用のザクに乗って登場することもあります。ストーリーの終盤はジャブロー戦で締めくくられ、そのラストボスにはゲームオリジナルデザインのゾックが立ちはだかります。これはアニメ版とは異なるアプローチで、プレイヤーに新鮮な体験を提供します。

総評

『機動戦士ガンダム』は、原作の魅力を感じながらアクションを楽しむことができるゲームです。多彩なモビルスーツや豊富なモード、しっかりとしたストーリーラインが搭載されているため、ガンダムファンだけでなく、アクションゲーム好きにも楽しめる内容となっています。

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