機動戦士ガンダム ラストホライズン

機動戦士ガンダム ラストホライズン

『機動戦士ガンダム ラストホライズン』は、寺田ケンイチによる漫画作品で、正式には「MOBILE SUIT GUNDAM RUST HORIZON」と言います。本作品は、2022年5月号から集英社の漫画雑誌『グランドジャンプむちゃ』にて連載されており、シナリオは吉野弘幸が担当しています。

概要

本作は、ガンダムシリーズの第一作『機動戦士ガンダム』の「一年戦争」を本格的に描いた初めてのミリタリー作品となります。そのユニークさは、連邦軍の象徴とされるモビルスーツ「ガンダム」が敵のジオン公国軍の機体として登場する点にあります。作品のタイトル「ラストホライズン」は、コロニー落としや戦闘によって舞い上がった粉塵と鉄錆が、地平線を赤黒く染める現象を北米の連邦軍兵士が「錆びた地平」と命名したことに由来しています。

あらすじ

宇宙世紀0079年、ジオン公国地球攻撃軍司令官ガルマ・ザビ大佐が北米戦線で戦死した直後、レオ・バルナーク中佐が新たな連邦軍小隊の隊長として赴任します。商社での経験を活かし、斬新な作戦を展開するレオは、数々の困難な任務をこなし、部隊を鼓舞します。

年末、彼らはケープ・ケネディ宇宙港でガルマの恋人であるイセリナの遺体を運ぶ任務に取り組みます。しかし、ジオン公国軍のテオ・グランが出現し、イセリナの胎内に宿るガルマの子供を狙うことから、緊張感が増します。そのさなか、公国軍の黒いガンダム「RUST」が立ちふさがります。

登場人物

作品には数多くのキャラクターが登場します。主な登場人物は以下の通りです。

• - レオ・バルナーク：主人公で31歳、民間からの転職で連邦軍中佐。商社勤務の経験を持つ。
• - ズゥ・グランディ：陸戦型ジムのパイロット、階級は少佐。レオを高く評価する。
• - フェルド・ロー：陸戦型ジムのパイロットであり、レオの方法に反発するが才能を秘めている。
• - ナナオ：若手の戦車砲手で、第1話の語り部。
• - エリザベス・クラウ：基地の医務官で、冷静沈着な性格。
• - ヴィンス・ロワール：マッカラン基地の司令官で、大佐。
• - RUSTの女性パイロット：士官学校出身で、イセリナの友人。

他にも多くのキャラクターがストーリーの中で複雑に絡み合い、戦争の悲劇や人間ドラマを描き出します。

登場兵器

本作には数多くの兵器が登場します。地球連邦軍の兵器として、陸戦型ジムやガンタンク、61式戦車などが登場します。一方、ジオン公国軍の機体にはザクやグフ、特にRUSTと呼ばれる黒い機体が登場し、戦闘の激しさを演出します。

書誌情報

本作品は、原案として矢立肇・富野由悠季が名を連ね、シナリオは吉野弘幸が担当しています。現在までに、集英社より既刊3巻が出版されています。

この作品は戦争のリアリズムやキャラクターの人間性を描いた深い内容で、多くのファンに支持されています。物語の展開やキャラクターの成長を楽しむことのできる魅力的な作品として、多くの読者に愛されています。

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