機物神社

機物神社

機物神社（はたものじんじゃ）は、大阪府交野市倉治に位置する神社です。特に七夕伝説との関連で広く知られています。主祭神は天棚機比売大神（あまのたなばたひめのおおかみ）で、織姫として信仰されています。

由緒

神社の創建年代は明確には分かっていませんが、卜部兼倶（うらべかねとも）が奉幣した記録が存在することから、室町時代には既に格式ある神社として認識されていたと考えられています。

一説によると、大陸からの渡来人である秦氏（はたうじ）がこの地周辺に居住していたため、古代には周辺に「秦」の字が付く地名が数多く存在しました。神社は、これらの秦氏の人々が祀る社として「ハタモノの社」と呼ばれていたのが本来の名称であったとされています。その後、七夕伝説と結び付けられる過程で、「秦」が機織りの「機」に換えられたと考えられています。

史料における初見は、延宝7年（1679年）の『河内鑑名所記』に「はたほこ大明神」として記録されています。「はたほこ」とは、儀仗として用いられる小旗を付けた矛、または矛を付けた旗竿を指します。享保20年（1735年）の『五畿内志』には「機物神祠」と記載されており、実際には1月10日、2月10日、9月10日に行われていた祭礼が、7月7日に行われるようになったとされています。機物神社と七夕の関連については、『椿井文書』の影響などにより、近世中期以降に結びつきが強まったと考えられています。

境内

境内には以下の社殿があります。

本殿
拝殿
前拝殿
境内社
東宮
西宮

交通アクセス

鉄道
JR西日本 学研都市線 津田駅下車、徒歩約10分
バス
京阪本線 香里園駅、京阪交野線 交野市駅、学研都市線 津田駅から京阪バスに乗り、倉治バス停下車すぐ

脚注

参考文献

機物神社由緒略記（社務所にて頒布）

外部リンク

おりひめ伝説　機物神社

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