檀紙 (高松市)

檀紙（だんし）地区について

檀紙（だんし）は香川県高松市の西部に位置する地区であり、高松市役所檀紙出張所の管内にあたります。この地区は檀紙町、御廐町、中間町の3つの町から成り立っており、かつては「香川郡檀紙村」として存在していましたが、1956年に高松市に編入されました。

地理

この地区は高松市の西部にあり、香東川と本津川に挟まれた地域として知られています。2010年のデータによると、檀紙地区の人口は7,575人（男性3,678人、女性3,897人）で、世帯数は2,938世帯に上ります。面積は7.64平方キロメートルであり、高松市の中では比較的広めですが、基本的には農村地帯を形成しています。そのため、人口密度は1平方キロメートルあたり約1,018人と、高松市全体の平均よりもやや少なめです。

特筆すべきは、中間町の一部が飛び地として円座地区に位置していることです。このため、小学校の校区も異なる影響を受けています。御廐町に関しては、「廐」の漢字が特別な字体で書かれていることがあり、様々な表記が存在します。これにより、地区内の看板や標識には異なる字体が用いられることがよくあります。

地形

檀紙地区全体は高松平野の一部に位置し、急な起伏は存在しないものの、地区の西側には六ツ目山を中心とした200〜300メートル級の山々が連なっています。地区の中心を古川が流れ、その北端では本津川と合流します。また、この地域には多くのため池が存在し、香川県の典型的な平野の特徴を示しています。具体的な土地利用としては、田んぼや池が点在する農業が主体のエリアが広がっています。

歴史

檀紙地区における歴史は、1956年の香川郡檀紙村の高松市への合併によって一変しました。この合併により、檀紙町、御廐町、中間町が新たに設置されました。高松市檀紙出張所は、地域の行政サービスの中心として機能しており、公民館も兼ねて地域交流の場として役立っています。

人口と経済

檀紙地区の経済は、第一次産業と第二次産業が相対的に高い割合を占めています。第一次産業に従事している者は247人（約7.6%）、第二次産業は780人（約24.0%）、そして第三次産業に従事する者は2,221人（約68.4%）となっています。特に農業、例えば稲作が盛んに行われていますが、郊外化による宅地開発に伴って農地は年々減少する傾向にあります。

教育

教育面では、檀紙地区内には高松市立檀紙小学校が存在していますが、中学校はなく、隣接する円座地区にある市立香東中学校の校区に属しています。地区内の幼稚園としては市立檀紙幼稚園といった学校もあり、地域の子供たちに教育の場を提供しています。

交通

交通インフラも整っており、高速道路である高松自動車道や市内の主要道路にアクセスしやすい環境です。また、バス路線が通っており、高松駅からのアクセスも可能です。しかし、鉄道駅は存在しないため、近隣地域の駅を利用することになります。新設された高速バス停留所も、さらなる利便性向上に寄与しています。

名所と観光

檀紙地区には小比賀家住宅という国の重要文化財があり、地域の歴史を感じることができるスポットです。また、地区には高松市西部運動センターも含まれ、多目的に使用されています。これらの名所は観光客にも訪れてほしいポイントとなるでしょう。

結論

檀紙地区は、農業をベースにした落ち着いた生活環境が魅力的な場所です。公共施設、教育機関、交通インフラが整い、住みやすさを感じさせるこの地区は、今後も高松市の発展と共に成長していくことでしょう。地域の特色や歴史を大切にしながら、未来への変化に適応していく姿が期待されます。

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