檜山袖四郎

檜山 袖四郎について

檜山袖四郎（ひやま そでしろう）は、1899年1月1日に広島県安芸郡船越村（現在の広島市安芸区）に生まれ、1979年6月29日に急性心不全で亡くなった日本の政治家であり実業家です。本名は末三で、後に袖四郎として知られるようになりました。彼は長い間、広島県議会議員として活躍し、多くの重要な役職を歴任しました。

生い立ちとキャリアの初期

檜山は、地元の農家の出身で、父の名前を受け継ぎました。家業は土木建設業であり、彼は1917年に寺川塾を卒業後、父の後を継ぎました。父の死去後、彼は袖四郎の名を名乗り、地域の建設業を発展させていくことになります。

政治の世界へ

1947年、檜山は広島県議会議員に当選し、以後32年間にわたり議員として活動しました。彼の政治キャリアの中で、1948年から1951年には第44代副議長を務め、さらに1951年から1955年、1963年から1967年、1971年までの間で合計12年にわたって議長として重要な役割を果たしました。彼のリーダーシップのもと、広島県はさまざまな政策が執行され、地域の発展に寄与しました。

多様な役職と貢献

檜山は、全国規模で多くの組織の役職を担当しました。彼は全国都道府県議会議長会の会長、自治省参与、全国治水期成同盟会副会長、全日本交通安全協会副会長など、多くの要職を歴任し、地方自治の発展に寄与しました。また、広島県緑化推進委員会の委員長や、土木協会会長なども務め、その活動は多岐にわたりました。これらの活動を通じて、地域社会の安全・安心や自然環境の保全に大きな影響を与えました。

健康と晩年

政治活動を続けていた檜山ですが、1979年の県議会議員選挙には立候補せず、同年6月29日に急性心不全により逝去しました。彼の死去は広島県にとって大きな損失となり、多くの人々に惜しまれました。

記念碑と評価

檜山の功績を称えて、広島市安芸区船越4丁目の岩瀧神社の参道には「檜山袖四郎像」が建立されています。彼の生涯は、地元の発展と自治体の改革に全力を尽くしたものであり、今も多くの人々の記憶に残っています。

栄誉と家族

彼は1959年に藍綬褒章、1969年には勲二等瑞宝章を受け、地方自治の発展に寄与した功績が評価されています。檜山家は、息子やその後の世代も地元の建設業界で活躍しており、彼の影響は家族にも受け継がれています。長男の且典や次男の典英も地元の事業で重要な役割を果たし、地域経済の礎を築いていきました。

檜山袖四郎の生涯は、政治と経済の両面で地元に貢献した一人のリーダーの物語であり、その足跡は広島の歴史の一部として今もなお語り継がれています。

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