櫛田育良

櫛田 育良

人物

2007年10月29日、愛知県にて生まれる。木下アカデミーに所属し、フィギュアスケートの女子シングルを中心に競技に取り組んでいる。現在は中京大学附属中京高等学校に在学中。身長は167センチメートル。フィギュアスケート以外の趣味としては、創作ダンスを挙げている。中学時代は京都府の宇治市立宇治中学校で学び、2023年4月からは中京大学附属中京高等学校の通信制課程に進学した。

経歴

櫛田育良がスケートの世界に足を踏み入れたのは2012年、4歳の時である。キャリアの始まりは名古屋の邦和スポーツランドで、当初はシングル競技と並行してシンクロナイズドスケーティングのチームにも所属していた。2020年1月、スケート環境の変化を求めて活動拠点を大阪に移し、同時に木下アカデミーへ移籍。これに伴い、生活の場も京都へと移した。

木下アカデミー移籍後の2020年6月からは、シングルに加えてペアスケーティングの練習も開始。森口澄士とカップルを結成し、新たな挑戦に臨んだが、スロージャンプの練習中に右脚を骨折するという不運に見舞われた。この怪我の影響もあり、同シーズン終了をもってペアの活動は解消することとなった。

怪我からの復帰後、再びシングル競技に専念。2020-21シーズンには全日本ノービス選手権のAクラスで4位入賞を果たし、同シーズンの全日本ジュニア選手権では12位と初めてジュニアの舞台に立った。翌2021-22シーズンの全日本ジュニア選手権では順位を上げ、8位となるなど、着実に実力を培っていった。

2022-23シーズンは、櫛田にとって国際舞台への飛躍のシーズンとなった。ジュニアグランプリシリーズの一戦であるチェコスケートで国際大会デビューを果たし、見事3位に入ってジュニア国際大会での初表彰台を獲得した。この勢いを保ち、全日本ジュニア選手権では4位の成績を収め、ジュニアからの推薦枠でシニアの全日本選手権にも初出場。シニアの舞台で8位と健闘し、その存在感を示した。さらに、2月に出場したチャレンジカップのジュニア部門では、柴山歩に次ぐ2位となり、国内外で安定した実力を見せた。

2023-24シーズンもジュニア世代のトップ選手として活躍。ジュニアグランプリシリーズでは大阪大会とアルメニア杯に出場し、いずれも4位という成績を残した。国内の主要大会である全日本ジュニア選手権では、ショートプログラムで同大会2連覇中の島田麻央を上回る首位に立ち、優勝争いを演じた。フリースケーティングでは3位となったものの、総合で島田に次ぐ2位となり、ジュニアカテゴリでの国内トップクラスの実力を改めて証明した。シニアの全日本選手権にも出場したが、ショートプログラムで25位となり、惜しくもフリースケーティング進出は叶わなかった。しかし、シーズン終盤に迎えた自身初のISU世界ジュニア選手権では、ショートプログラムで自己ベストとなる66.61点をマークし、シン・ジア、島田麻央に次ぐ3位という好位置でスタート。続くフリースケーティングでも114.36点を記録し、総合得点180.97点で堂々の5位入賞を果たし、国際舞台でのさらなる飛躍への足掛かりを掴んだ。

多岐にわたる競技種目への挑戦や怪我を乗り越えた経験は、櫛田育良という選手をより一層成長させている。今後、シニアカテゴリでの本格的な活躍が期待される日本の若手スケーターの一人である。

主な戦績

2024年 世界ジュニア選手権 5位
2022年 ジュニアグランプリシリーズチェコスケート 3位
2023年 チャレンジカップジュニア部門 2位
2023年 全日本ジュニア選手権 2位
2022年 全日本選手権 8位

関連情報

国際スケート連盟による櫛田育良のバイオグラフィー
日本スケート連盟による強化選手紹介
木下スケートアカデミーウェブサイト

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