櫛部静二

櫛部静二のプロフィールとキャリア

櫛部静二（くしべ せいじ）は、1971年11月11日に山口県宇部市で生まれた陸上競技選手及び運動生理学者です。現在は城西大学経営学部教授として教鞭をとり、同大学の男子駅伝部の監督を務めています。さらに、1時間走の日本記録保持者でもあり、その実績は日本の陸上界において高く評価されています。

学歴と初期のキャリア

櫛部は宇部鴻城高等学校に在籍していた1989年、インターハイの3000メートル障害で8分54秒27の記録で優勝。これが大会新記録として認められ、その後のスーパー陸上では8分44秒77の高校記録を樹立しました。この記録は、2020年に三浦龍司に更新されるまで30年間保持されました。

1990年には早稲田大学人間科学部に入学し、同期の武井隆次や花田勝彦とともに「早大三羽烏」と称されました。在学中の1991年からは箱根駅伝に出場し、後の1992年に全日本インターカレッジ10000mにて優勝。1993年の箱根駅伝では1区で区間新記録を樹立し、総合優勝に貢献しました。

社会人時代と指導者としての道

大学卒業後の1994年、エスビー食品に入社し、その後1998年には全日本実業団10000mでの優勝経験を持ちます。しかし、指導者としての道を選ぶために退社。日本体育大学大学院に進学後、愛三工業に所属する実業団選手として活動を再開しました。また、城西大学駅伝部のコーチとしても活動を開始しています。

櫛部は選手としてだけでなく、指導者としても顕著な成果をあげており、2004年の北京国際マラソンでは、箱根駅伝予選会を経て30kmまでトップを独走するという驚異的なパフォーマンスを披露しました。

メディアと連載活動

2006年にはTBS系の連続ドラマ「鉄板少女アカネ!!」に出演し、女優の堀北真希からの応援メッセージも受け取るなど、陸上競技の枠を超えた活動も行っています。また、陸上競技マガジン「T＆F 3分クリニック」では長距離部門の連載も担当し、情報発信にも力を注いでいます。

柔らかい人間性と家族

櫛部には、帝京大学駅伝競走部に所属する甥がいます。彼の人生における影響とサポートは、未来の陸上選手たちにも引き継がれていくことでしょう。彼自身の経験や知見は、指導者としての活動において、学生たちに尽力し続けています。

主な戦績

• - 1989年：全国高校選手権 3000m障害 優勝（高校記録保持）
• - 1992年：全日本大学選手権 10000m 優勝
• - 1993年：第69回箱根駅伝 1区区間賞（区間新）
• - 1996年：シドニーマラソン 第2位（2:16:17）
• - 1998年：全日本実業団陸上競技選手権 10000m 優勝
• - 2002年：防府読売マラソン 第3位（2:11:22）
• - 2004年：北京国際マラソン 第8位（2:17:00）
• - 2005年：東京国際マラソン（2:16:52）
• - 2006年：北京国際マラソン 第21位（2:19:16）

櫛部静二は、その優れたスピリットと能力で若い世代に大きな影響を与え続け、陸上競技の発展に貢献している人物です。

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