花田勝彦

花田 勝彦 (はなだ かつひこ) のプロフィール

花田勝彦は1971年6月12日、京都府京都市で生まれ、滋賀県で育った陸上競技の元選手であり、現在は指導者として活躍しています。彼は滋賀県立彦根東高等学校を経て、早稲田大学人間科学部スポーツ科学科を卒業し、その後、エスビー食品に入社しました。その後は上武大学のビジネス情報学部准教授や駅伝部監督を務め、現在は母校の早稲田大学競走部駅伝監督を務めています。

競技者時代

高校時代の1989年、花田は高知インターハイ1500mで5位という成績を収めました。早稲田大学に入学後、同じく陸上競技に情熱を注ぐ武井隆次や櫛部静二と共に「早大三羽烏」として名を馳せました。1993年の箱根駅伝では、4区で区間新記録を樹立し、早稲田大学の往路・総合優勝に貢献しました。また、この年の全日本インターカレッジでも5000mで優勝を果たしました。

卒業後、エスビー食品にて陸上部でのキャリアをスタートし、1994年には日本選手権5000mで優勝しました。1996年にはアトランタオリンピックの日本選手権で10000mの2位に入り、10000mと5000mの実力を証明しました。1997年にはアテネ世界陸上マラソンに出場し、続くシドニーオリンピックでも男子5000m・10000mの代表として名を刻みました。しかし、怪我に悩まされ続け、2004年に選手としてのキャリアを終えました。

指導者としての歩み

花田は引退後、指導者としての道を選びました。上武大学陸上部ではメールを通じた指導が始まり、正式に監督として就任しました。彼のもとで長距離部門が独立し、駅伝部が設立されました。初年度の箱根駅伝予選会では19位でしたが、次第に成績が向上し、特に2008年には3位に入賞し、箱根駅伝初出場を果たしました。その後は8年連続で出場を果たし、2010年には区間賞を獲得するなど、チームの成長を支えました。

2016年には上武大学駅伝部の監督を退任し、GMOインターネットの「GMOアスリーツ」の監督に就任しました。彼の指導のもとで、2020年のニューイヤー駅伝で5位入賞を果たし、同年の福岡国際マラソンでは日本歴代9位の記録で優勝する選手も育成しました。

2022年にはGMOアスリーツの監督を退き、母校の早稲田大学競走部の駅伝監督に就任しました。指導者としての彼の目指すところは、箱根駅伝を通じて選手を育成し、世界で活躍できる人材を育てることです。彼のキャリアは多くの選手に影響を与え、今も陸上界にその足跡を刻み続けています。

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