櫻町公子

櫻町 公子 (さくらまち きみこ) の生涯と業績

櫻町公子（本名：犬伏幸子）は、1918年10月10日に東京都芝区で生まれ、2005年4月14日に86歳で他界した日本の女優です。彼女は元宝塚歌劇団雪組のトップ娘役として知られ、華麗な舞台や映画でのパフォーマンスが評価されました。彼女の特殊な愛称「ちんない」は、顎が無いことから生まれたもので、ファンの間で親しまれていました。

幼少期と宝塚歌劇団入団

公子は、幼少期に東洋英和女学校に入学しましたが、1932年には中退し、宝塚歌劇団の22期生として宝塚音楽歌劇学校に入ることを決意しました。彼女は、宝塚少女歌劇団（現・宝塚歌劇団）に入団することになり、同期生には美吉左久子や春江ふかみなどがいました。入団試験では39人の中で首席として入団し、その才能は早くから注目されました。

舞台での活躍

彼女は1933年に『世界一周』で初舞台を踏んだ後、宝塚歌劇団のさまざまな舞台で重要な役割を果たしました。彼女の代表作には、雪組の『九官鳥』や月組の『になひ文』、『くさびら草紙』、さらには『耳と目と口と』『櫻』などがあり、彼女の活躍は多岐にわたりました。1944年に宝塚歌劇団を退団するまで、彼女は数年にわたってトップ娘役として輝き続けました。

映画やテレビでの活動

退団後は女優としても成功をおさめ、映画にも多く出演しました。彼女の出演作品には『南国太平記』や『雪割草』、さらには『長谷川・ロッパの 家光と彦左』などがあり、主に東宝で活躍しました。また、彼女は戦後の日本映画界においても重要な役割を果たしました。

テレビ番組にも出演し、特に1998年放送の『世界に眠る幻の未公開マル秘映像大発掘スペシャル!』では、80歳の時に宝塚歌劇団の初のアメリカ公演の映像を振り返りました。

晩年と遺産

公子は宝塚歌劇団が創立90周年を迎えた翌年の2005年に86歳でこの世を去りました。彼女の長いキャリアは、多くの人々に感動を与え、後進の舞台人たちに影響を与えています。

まとめ

櫻町公子は、宝塚歌劇団の象徴的な存在であり、舞台と映画の両方での出演を通じて、日本のエンターテインメント界に多大な貢献をしました。彼女の業績は、宝塚歌劇団のファンに限らず、多くの人々に愛され続けています。

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