次原隆二

次原隆二は、1958年9月30日生まれ、福岡県鞍手郡鞍手町出身の日本の漫画家、そして実業家です。別ペンネームとしてRYUを使用しています。株式会社コアミックスの設立メンバーの一人としても知られています。

次原隆二は、読売東京理工専門学校自動車学科（現在の読売自動車大学校）を卒業後、1979年に『週刊少年ジャンプ』にて掲載された『翔べ雷音図』で漫画家デビューを果たしました。この作品は第17回手塚賞の佳作を受賞しています。1982年からは、国産市販車のチューニングをテーマにした代表作『よろしくメカドック』を『週刊少年ジャンプ』で連載を開始し、人気を博しました。以降、刑事ものやスポ根ものなど、幅広いジャンルの作品を発表しています。

次原隆二は漫画家としての活動だけでなく、出版業界にも深く関わっています。彼は『週刊少年ジャンプ』時代の担当編集者であった堀江信彦、同期の漫画家である原哲夫や北条司らと共に、編集プロダクション「コアミックス」を設立しました。2022年4月1日現在、取締役を務めています。コアミックスは新潮社を発売元として、2001年に『週刊コミックバンチ』を創刊し、次原隆二は同誌で『レストアガレージ251車屋夢次郎』を連載しました。2010年、コアミックスは徳間書店を新たなパートナーとし、『月刊コミックゼノン』を創刊。次原隆二はRYU名義で『内閣総理大臣 桜庭皇一郎』を連載しました。

また、次原隆二は後進の育成にも力を注いでいます。2018年4月に吉本興業が沖縄県那覇市に設立した学校法人「沖縄ラフ&ピース専門学校」に、コアミックスは全面協力しており、次原隆二自身も講師として教壇に立っています。

次原隆二の主な連載作品は以下の通りです。

暴走ハンター（1980年、『週刊少年ジャンプ』連載）
よろしくメカドック（1982年 - 1985年、『週刊少年ジャンプ』連載、全12巻）
ROAD RUNNER（1985年 - 1986年、『週刊少年ジャンプ』連載、全3巻）
F-1倶楽部（1987年、『WJ増刊 少年ジャンプ 1987年 Winter Special』掲載）
特別交通機動隊 SUPER PATROL（1987年、『週刊少年ジャンプ』連載、全2巻）
隼人18番勝負（1989年、『週刊少年ジャンプ』連載、全2巻）
ホビー戦士燃えろ武伊!（1990年 - 1991年、漫画担当。原作：岬満、『ブイジャンプ』連載）
ドンボルカン-聖なる男の伝説-（1991年、『週刊少年ジャンプ』連載、全2巻）
東京犯罪物語〜菩薩と不動〜（1994年、『週刊少年ジャンプ』連載）
元気やでっ（1995年、脚本担当。原案：土屋守・漫画：山本純二、『週刊少年ジャンプ』連載、全1巻）
TOMORROW（1996年、『月刊少年ジャンプ』連載）
日本国初代大統領 桜木健一郎（1999年 - 2000年、「Ryu」名義で作画担当。原作：日高義樹、『BART』連載、全3巻）
レストアガレージ251車屋夢次郎（2001年 - 2010年、『週刊コミックバンチ』連載、全33巻）
少年リーダム 〜友情・努力・勝利の詩〜（2009年 - 2010年、原案：西村繁男「さらば、わが青春の「少年ジャンプ」」、『週刊コミックバンチ』連載）
内閣総理大臣 桜庭皇一郎（2011年 - 2012年、「RYU」名義、『月刊コミックゼノン』連載）

次原隆二のアシスタントを務めた漫画家には、にわのまこと、小畑健、和月伸宏、道元宗紀などがいます。

次原隆二は、自動車整備士の免許を持つという異色の経歴を生かし、メカニックを題材とした作品を多く手掛けています。彼の作品は、車やバイクといったメカ好きの読者から熱狂的な支持を集めています。

次原隆二は、漫画家としてだけでなく、実業家、そして後進の育成にも尽力する人物です。

出典：

株式会社コアミックス
* コミックバンチ Web

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