欽成皇后

欽成皇后（きんせいこうごう）

欽成皇后（1052年 - 1102年）は、北宋の皇帝、神宗の側室であり、哲宗の生母です。哲宗の即位後、皇后として追尊されました。姓は朱氏。

生涯

開封府祥符県出身の朱氏は、早くに実父崔傑を亡くし、母が朱士安と再婚したため、継父の元で育ちました。継父の朱士安が貧しかったため、彼女は任廷和の養女となります。

その後、後宮に入り、皇帝の側女である御侍となりました。哲宗となる趙傭を含む多くの子を産み、その地位は才人、婕妤、昭容、賢妃と順調に上がっていき、最終的には徳妃にまで至りました。

哲宗が幼くして即位すると、姑にあたる宣仁太后によって皇太妃に封じられますが、皇太后である向氏よりも低い待遇を受けました。しかし、宣仁太后が崩御し、哲宗が親政を始めると、皇太后と同等の扱いを受けるようになり、実父、継父、養父の三族に官爵が授けられました。

1100年に哲宗が崩御した際、後継者がいなかったため、章惇は皇太妃の次男である趙似を推薦しましたが、皇太后向氏がこれに反対しました。最終的に、向氏は神宗の息子の中から、実母がすでに亡くなっていた端王趙佶（後の徽宗）を帝位に就けました。同年、朱氏に「聖瑞」の徽号が贈られました。1102年2月、朱氏は崩御し、皇后を追贈され、「欽成」と諡されました。

欽宗の仁懐皇后朱氏と鄆王趙楷（欽宗の弟）の妃である朱鳳英は、欽成皇后の姪（朱士安の子である朱桂納の娘）にあたります。また、欽宗の側妃である朱慎徳妃は仁懐皇后の従妹です。

子女

趙傭（哲宗）
賢康帝姫
賢宜帝姫
趙似（簡王）
賢静帝姫

伝記資料

『宋史』
* 『宋会要輯稿』

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