正栄汽船

正栄汽船株式会社について

正栄汽船株式会社（しょうえいきせん、英語: SHOEI KISEN KAISHA, LTD.）は、愛媛県今治市に本社を構える海運企業で、今治造船の関連会社として運営されています。この会社は、国内外の海運会社へ船舶を貸し出すビジネスモデルを展開しており、所有する船舶は主に今治造船グループによって建造されています。

事業内容の概要

正栄汽船は、コンテナ船や液化天然ガス（LNG）船など多様な船舶を所有しており、時には100隻以上の船を運営すると言われています。船舶貸渡業、つまり船主としての役割を主に担っており、国内外の海運会社、特に日本郵船や商船三井との取引が特徴的です。

1962年に「正栄丸」という869総トンの船を建造し、これを川崎汽船に用船したことが正栄汽船の出発点となります。当時新しい航路であった北海道への需要が高まる中、愛媛の船主がその航路を引き受けず、正栄汽船が設立された背景があります。これにより、今治造船は新たな事業機会を得ることができるようになりました。

沿革

正栄汽船の歴史は1962年の設立に遡ります。当初は「正栄丸」をはじめとする小型船からスタートしましたが、次第に事業を拡大し、以下のような重要な船舶を順次保有するようになりました。

• - 1964年 - 近海船「正和丸」（2505総トン）を新たに建造。
• - 1971年 - 遠洋船「丸亀丸」（4993総トン）を追加。
• - 1977年 - 自動車運搬船「あめりかん　はいうえい」（5000台積み）を保有。
• - 1985年 - 2,000個積みコンテナ船「CALIFORNIA VENUS」を取得。
• - 2000年 - 大型バラ積み船「CAPE HOPE」を加える。
• - 2001年 - 6,350個積みのコンテナ船「MOL ADVANTAGE」を購入。
• - 2008年 - LNG船「TRINITY ARROW」を保有。
• - 2015年 - 14,000個積みコンテナ船「MILLAU BRIDGE」を獲得。
• - 2017年 - 20,000個積みの大型コンテナ船「MOL Truth」を所有。
• - 2018年 - 二元燃料焚きLNG運搬船「CASTILLO DE MERIDA」を新たに取得。
• - 2021年 - 所有するエヴァーギヴンがスエズ運河で座礁事故を起こす事件も発生。

正栄汽船は、外航船や新しい船型への進出を図る際には、建造を今治造船に依頼し、同時に愛媛地域内での友好船主への仲介も行い、協力体制を築いています。

現在の事業所

• - 今治本社事務所: 愛媛県今治市小浦町1丁目4-52
• - 東京事務所: 東京都千代田区有楽町1丁目5番1号 日比谷マリンビル14階

保有船舶

正栄汽船は多様な種類の船舶を保有しています。

• - コンテナ船
• - LNG輸送船
• - ばら積み船
• - タンカー
• - チップ輸送船

など、幅広いニーズに応える船舶を揃えています。

結論

正栄汽船株式会社は、その豊富な歴史と発展を経て、現在も積極的な運営を行い、海運業界での重要なプレイヤーとしての地位を確保しています。地元の造船会社と緊密に連携しながら、今後も成長が期待される企業です。

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