正法流

正法流（しょうぼうりゅう）

正法流は、1968年に吉田能安によって創設された弓道の流派です。
この流派の正式名称は「日置流竹林派正法流」といいます。正法流は、吉田が師事した阿波研造の教えを基に、彼自身の弓道の研究を組み合わせて発展した流派で、特に伝統的な弓術の保存や伝承にも力を入れています。

系譜

流派の創始者である吉田能安は、阿波研造が提唱する大射道教に参加し、そこで彼の教えを受けながら射道について学びました。吉田が研究を進める中で、およそ独自の弓の握り方を見出し、これが阿波によって高く評価されたというエピソードも残っています。正法流の射法は竹林派を土台にしつつ、吉田が独自に確立した技術であります。
この流派では、単に紙的への命中だけにこだわることなく、弓道を武道として捉え、その強さや技術を追求することが重要視されているのです。

現況

現在、正法流の訓練は西荻窪にある遊神館弓道吉田教場で行われています。ここでは学生や門弟たちが定期的に稽古に励んでいます。
吉田の死後、道場の施設は高梁市に寄付され、正法流の維持・承継を目的に彼の門下生たちによって管理されています。また、吉田能安の故郷である岡山県高梁市に「備中高梁館」という情報発信の拠点が設けられ、正法流や彼に関するさまざまな情報が提供されています。

参考文献

• - 文藝書房『射道の人 吉田能安』寺田隆尚著
• - 文藝書房『正法流弓道いろは訓 吉田能安先生の教え』寺田隆尚著
• - BABジャパン『弓の道 正法流入門』吉田レイ監修、紫鳳会編集

関連項目

• - 日置流

外部リンク

• - 『竹林派』 - コトバンク
• - 弓道研究 正法流精義
• - 備中高梁館（吉田能安、正法流に関する詳細な説明あり）

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