正義党 (韓国)

正義党について

正義党（せいぎとう、朝鮮語: 정의당）は、韓国の革新政党であり、2012年10月31日に結成されました。この党は「韓国型社会民主主義」の実現を掲げ、社会民主主義的理念を持っています。正義党は、2013年7月に党名を進歩正義党から現在の名称に変更しました。

党の歴史と発展

正義党は2012年に成立した進歩正義党から始まりました。これは、当時の統合進歩党での比例候補選挙の不正事件から派生した党内の対立が引き金となっています。不正選挙の結果により、主流派との決別を宣言した姜基甲を代表とする新党結成への動きが生まれました。党内の革新を求める声に応じて、2013年には沈相奵や魯会燦らが積極的に参加し、進歩正義党としての体制を整えました。

正義党が国政での影響力を発揮したのは、2020年の第21代総選挙において6議席を確保したことによります。この選挙により、共に民主党や未来統合党に次いで、第5党に位置づけられました。その後、未来韓国党や共に市民党の消滅に伴い、現在は国会の第3党に位置しています。

政策と理念

正義党は、北朝鮮の非核化推進や平和体制構築において明確なスタンスを持っており、進歩的思想を背景にした政策を展開しています。党自体はかつての党指導部とは異なり、代表1名と3名の副代表による単一指導体制を採用し、組織改革にも取り組んでいます。また、2014年にはシンボルカラーを黄色に変更し、視覚的なブランド戦略も進化を遂げました。

選挙戦の成果

過去の選挙においても一定の成功を収めています。2016年には第20代総選挙で6議席を獲得し、2017年の大統領選挙でも候補者が前回の投票率を上回る結果を残しました。特に、2018年の統一地方選挙では多くの候補者が当選し、党勢を強化する結果となりました。

緑色正義党への進化

2024年の第22代総選挙に向けて、正義党は「緑色党」との合意を結び、党名を「緑色正義党」に改称しました。この新たな方向性を打ち出しつつ、選挙活動に取り組んでいますが、選挙結果については厳しい現実も向き合う必要がありそうです。

メディア問題と対日関係

正義党はメディアにおいても注目を集めました。2018年には広報動画が他者の作品と酷似しているとの指摘を受け、謝罪を余儀なくされました。また、対日関係においても発言が物議を醸す場面があり、党の立場が鮮明に表れています。

正義党は、変化する韓国の社会において革新へ向かう力を目指し、教育、環境、労働問題に焦点を当てた政策を展開しています。各方面からの支持を受け、さらなる発展を期している政党です。

もう一度検索