正道会館

正道会館について

正道会館（せいどうかいかん）は、大阪市に本部を持つ空手団体であり、正式には「新日本空手道連盟 正道会館」と称されています。この団体は、全日本空手道連盟（JKF）に属し、空手だけでなくプロコースや柔術、さらにキックボクシングなどのクラスも提供しています。

歴史

正道会館は1980年に、当時極真会館芦原道場の支部長であった石井和義によって、大阪市西成区岸里に設立されました。設立当初は「正道館」という名称でしたが、後に現名称に改称されました。この道場には二宮博昭、中山猛夫、前田比良聖、伊藤浩久など、芦原道場出身の多くの選手が在籍しており、彼らと共に団体を発展させていきました。

1982年には、第1回ノックダウンオープントーナメント全日本空手道選手権大会を行い、中山猛夫が数々の優勝を成し遂げることで名を広めたのが初期の大会の特徴です。彼はフルコンタクト空手における実践的スタイルを提唱し、多くのオープントーナメントでも優れた成績を残し、「常勝軍団」とまで称される成果を収めていきました。また、USA大山空手との対抗戦「USA大山空手vs正道空手5対5マッチ」も開催し、人気を集めました。

1991年には顔面ありルールに本格的に乗り出し、様々な大会に積極的に参加するようになります。この年にK-1GRAND PRIXの初回を開催したことにより、日本の格闘技に新たな風が吹き込みました。

組織構成

正道会館の館長は石井和義が務めており、総本部には師範として角田信朗と湊谷秀文が存在します。さらに、師範代には伊藤蓮が在籍しています。全国には350以上の支部や同好会が存在し、海外にも活動を展開しています。

大会活動

正道会館は毎年9月に体重別で行われる全日本ウェイト制大会を定期的に開催しており、また3年に1度無差別大会も実施しています。正道空手ルールは極真ルールを基にしており、独自の掴み技を取り入れることで攻撃手段の幅を広げています。

近年では、外岡真徳や沢田秀男、地主正孝など、多くの選手が全日本チャンピオンに輝くなど、実力を示しています。

なお、正道会館の選手は、初期の頃から極真会館の大会にも参加し、様々な戦績を残しています。2015年には極真会館と友好団体になることを宣言し、さらに空手の社会的地位の向上を目指す活動も行っています。

プロ大会への参加と開催

プロ大会への挑戦は1990年から始まり、正道会館から多くの選手が国際的な舞台で活躍しています。1991年にはUSA大山空手との対抗戦を成功させ、以降「K-1」シリーズなどの発展に寄与しました。このような歴史を背景に、正道会館は格闘技界において重要な役割を果たし続けています。

全空連への加盟

2017年には全空連への加盟も公表され、さらなる発展を目指す姿勢が伺えます。正道会館は今後もその影響力を拡大し、格闘技の普及と発展に貢献することが期待されます。

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