武岡龍世

武岡龍世 - プロ野球選手

概要

武岡龍世（たけおか りゅうせい）は、2001年5月28日生まれで徳島県吉野川市出身のプロ野球選手です。右投左打の内野手として、東京ヤクルトスワローズに所属しています。兄の武岡大聖もプロ野球選手として活動していたことから、野球一家に育ったことが伺えます。

経歴

プロ入り前

武岡は小学校2年生の時から鴨島バッファローズで野球を始めました。彼は投手や遊撃手として活動し、6年生の時には硬式野球チームの徳島ホークスに所属。中学1年生で参加したカル・リプケンワールドシリーズではチームを準優勝に導く活躍を見せました。中学卒業後は八戸学院光星高等学校に進学し、そこでの活躍が彼の成長を強く支えました。

高校では1年生春から遊撃手のレギュラーに選ばれ、2年生の夏から3季連続で甲子園に出場しました。特に第101回全国高等学校野球選手権大会の智弁学園戦では、甲子園で初めて本塁打を放つなど、その実力を証明しました。高校での通算本塁打は23本で、同学年には伊藤大将がいます。

2019年にはWBSC U-18ワールドカップに日本代表として出場し、全8試合でフルイニング出場を果たしました。ポジションは遊撃手だけでなく、二塁手、三塁手、右翼手としてもプレーする器用さを見せました。

2019年10月17日には東京ヤクルトスワローズからプロ野球ドラフトで6位指名を受け、11月5日に契約しました。背番号は60としてプロの第一歩を踏み出しました。

ヤクルト時代

2020年には一軍に昇格し、8月12日にはプロ初打席で初安打を記録しましたが、2021年は出場機会が限られました。2022年には一軍選手の新型コロナウイルス感染症の影響で代替選手として一軍昇格し、巨人戦での3安打3打点の活躍により、チームを勝利に導きました。

2023年は、多くの試合に出場し、複数の内野ポジションを守備するなどチームに欠かせない存在になりました。特に7月17日には巨人戦でのサヨナラ打や、8月15日にはプロ初本塁打を記録するなど、目覚ましい成長を見せました。シーズンを通して84試合に出場しながら、打率は.219、1本塁打、8打点をマークしました。

2024年シーズンの開幕戦では、先発選手の怪我に伴い途中出場し、逆転のホームを踏むなど重要な役割を果たしました。その後もスタメンに定着し、徐々に結果を残すようになっています。

選手としての特徴

武岡はその走攻守において高いレベルを持ち合せており、特に守備の技術は高校時代の坂本勇人や北條史也よりも優れていると評価されています。一方で、打撃においては内角への対応に課題が残ると言われています。

人物

愛称は「タピオカ君」で、選手同士の中では長岡秀樹と親しい関係にあります。また、家族は淡路島で玉ねぎ農家を営んでおり、父は特注のグローブをプレゼントするなど、息子を支える熱心な存在です。好物は母親が作る惣菜パンです。

詳細情報

2023年度シーズン終了時点での選手成績や守備成績の詳細については、NPBの公式サイトや選手名鑑に掲載されています。また、月間サヨナラ賞を1度受賞しているなど、貴重な記録も打ち立てています。これからの活躍が非常に楽しみです。

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