武田勝

武田勝：元プロ野球選手から指導者へ

武田勝（たけだ まさる）は、1978年7月10日に愛知県名古屋市で生まれた元プロ野球選手で、主に左投手として知られています。彼は北海道日本ハムファイターズで活躍し、現役を引退した後も野球界に関与し続けています。ここでは彼の経歴と選手生命以降の活動について詳しく見ていきます。

プロ入り前の経歴

彼の野球キャリアは名古屋市立上名古屋小学校4年生の時から始まりました。名古屋市立浄心中学校に進学した武田は、軟式野球で名が知られ、次第に才能を開花させました。彼は関東第一高等学校に進学し、高校時代にはエースとして全国大会に出場しましたが、チームの不振を受け、プロ入りの夢を諦め、立正大学へ進学しました。

大学での武田は、彼の同期である金剛弘樹と共に過ごしながら、成長を続けましたが、大学時代には思うようにプロ入りを果たせず、シダックスに入社します。その後、新しい監督の野村克也の指導の下で活躍を続け、2005年のプロ野球ドラフトで北海道日本ハムファイターズから指名を受けました。

プロ入りからの歩み

2006年、武田はプロ初登板を果たし、そのシーズン中には日本シリーズやアジアシリーズでも勝利を挙げ、名を馳せました。特に2007年から2009年にかけての成長期に、彼は多くの球団記録を残し、最高の投手としての地位を築きました。特に2009年には自身初の完投勝利を飾りました。

2010年から2011年にかけては、万全な調子でシーズンの始まりを迎えましたが、2011年のオールスターゲームでは記録的な失点を喫するなど波乱もありました。それでも2012年には再び力を示し、4年連続2桁勝利を達成。2013年には開幕投手を務める等、順調にキャリアを歩んでいましたが、その後は故障に悩まされることが増えました。

引退後の活動

2016年のシーズン終了後、武田は現役引退を発表。彼はその後、北海道日本ハムの球団職員として指導者への道を歩み始め、石川ミリオンスターズでの総合コーチや監督としても活躍しました。監督としては若い選手たちを指導し、成長を促す役割を担いました。

2022年には日本ハムを退団し、2024年シーズンからイースタン・リーグに加入するオイシックス新潟アルビレックスBCの投手コーチに就任することが発表されました。このように、引退後も野球界に関わり続け、後進の育成に貢献しています。

特徴と人物像

武田の投球スタイルは独特で、彼は左利きですが、食事や日常生活では右手を使用することが多いといいます。彼のキャリアの中で、特に変則的なスリークォーターから放たれる129km/hの速球は印象的です。また、試合中のポーカーフェイスからは強靭なメンタルが伺えますが、それには苦悩も伴っていたことを語っています。

私生活では愛猫家であり、ペットの「みー太郎」との生活を楽しんでいます。彼はまた、北海道の町おこし活動や義援金活動にも積極的に取り組み、その人柄を際立たせています。彼のストーリーは、選手としての成功だけでなく、その後の人間としての成長も示しており、今後の活動が楽しみです。

武田勝は、元プロ野球選手としての栄光だけでなく、指導者としての成長を遂げ、大切な資源となっている野球界の中で多くの人に感動を与え続けています。

もう一度検索