武田山トンネル

武田山トンネル

武田山トンネルは、広島県広島市安佐南区に位置する山陽自動車道に存在するトンネルです。

概要

このトンネルは、住宅密集地の真下に建設されており、土被りは20メートルから70メートルとなっています。掘削工事では、上部半断面先進ベンチ工法による新オーストリアトンネル工法が採用されました。トンネルは両方向から掘り進められ、掘削時の地質は広島型花崗岩類でした。1988年12月7日、広島ICから広島JCT間が開通した際に、このトンネルも供用が開始されました。上り線（福山・岡山方面）のトンネル延長は1,840メートル、下り線（岩国・北九州方面）は1,770メートルです。

特記事項

2000年5月3日に発生した西鉄バスジャック事件では、犯人がバスを下り線トンネル内に停車させ、「男は全員降りろ」と指示したため、男性客が全員降車するという事態が発生しました。

また、トンネル内部はサグ部と呼ばれる、目の錯覚を引き起こしやすい緩やかな勾配となっています。特に下り線では、速度低下に気づきにくく、年末年始や大型連休の際に渋滞が発生しやすいという問題があります。加えて、事故が多発する区間としても知られています。

上り線トンネル内部には、換気設備用のトンネル天井板が数か所に設置されていましたが、2010年9月の工事で撤去されました。2022年には、上下線ともにトンネル内部の車線変更禁止が解除されています。

隣接施設

E2 山陽自動車道
(29-1) 沼田PA/SIC - 武田山トンネル - (29) 広島IC

周辺施設

沼田パーキングエリア
佐東銀山城
広島経済大学

関連情報

山陽自動車道
* 西日本高速道路株式会社

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