武蔵野女子大学短期大学部

武蔵野女子大学短期大学部は、東京都西東京市に本部を置いていた私立短期大学です。1950年に武蔵野女子短期大学として開学し、2006年に廃止されました。略称は武女短と呼ばれていました。

概要

この短期大学は、学校法人武蔵野大学によって設置され、1950年に国内で最初に認可された149校の短期大学の一つとして、2学科200名体制でスタートしました。その後、学科の増設や入学定員の変更を重ね、1977年には学科を増設、1985年度からは順次入学定員を増やしていきました。しかし、2000年度からは学科数と入学定員を減少し、2002年度の入学生を最後に短期大学としての使命を終えることになりました。

教育と研究

武蔵野女子大学短期大学部には、生活創造デザイン学科、幼児教育科がありました。生活創造デザイン学科は、旧来の生活学科をリニューアルしたもので、ライフデザイン専攻では食物や服飾に関する専門教育、住環境デザイン専攻では生活空間やインテリアに関する科目が中心でした。幼児教育科では、幼稚園教員の養成を行っていました。

また、国際的な視野を養うため、カナダ、オーストラリア、韓国での語学研修や、インドネシアでの文化研修も実施していました。

学風と特色

この短期大学の前身である武蔵野女子学院の創設者は仏教学者の高楠順次郎であり、浄土真宗本願寺派が母体となっています。

沿革

• - 1927年：武蔵野女子学院が創立。
• - 1949年：短期大学の設置認可を文部省に申請。
• - 1950年：武蔵野女子短期大学として開学。当初は文科と家政科の2学科体制でした。
• - 1954年：武蔵野女子学院短期大学に名称変更。
• - 1965年：武蔵野女子大学短期大学部に名称変更し、保谷市に移転。
• - 1977年：幼児教育科を増設。
• - 1982年：専攻科（幼児教育専攻）を設置。
• - 1985年：入学定員を増員。
• - 1986年：入学定員をさらに増員。
• - 1990年：家政科を生活学科に改称。
• - 1998年：学科の入学定員を減員。
• - 1999年：文科（国文専攻、英文専攻）と生活学科の学生募集を停止。
• - 2000年：生活学科を生活創造デザイン学科に改組し、ライフデザイン専攻と住環境デザイン専攻を設置。
• - 2002年：学生募集を終了。
• - 2006年：正式に廃止。

基礎データ

• - 所在地：東京都西東京市新町1-1-20

教育・研究組織

• - 学科

- 文科
- 国文専攻
- 英文専攻
- 生活創造デザイン学科
- ライフデザイン専攻
- 住環境デザイン専攻
- 幼児教育学科

• - 専攻科

- 幼児教育専攻

取得資格

• - 保育士：幼児教育学科卒業後、専攻科修了が必要。
• - 司書：文科および生活学科（生活創造デザイン学科両専攻含む）の学生が対象。

教職課程

• - 幼稚園教諭二種免許状：幼児教育学科。
• - 中学校教諭二種免許状

- 国語：文科国文専攻
- 英語：文科英文専攻
- 家庭：旧生活学科

• - 司書教諭：司書資格と中学校教諭二種免許状の教科の履修が必要。

1954年度頃までは高等学校教諭免許状も取得可能で、文科国文専攻では「国語」、英文専攻では「英語」、家政科では「家庭」の免許が取得できました。

附属機関

• - 附属図書館

研究

• - 『武蔵野女子大学短期大学部紀要』
• - 『武蔵野女子学院短期大学紀要』

大学関係者と組織

• - 歴代学長

- 雲藤義道
- 大河内昭爾

• - 主な出身者

- 遠山明美（ミス・ユニバース日本代表）
- 鮎川麻弥（シンガーソングライター）
- 日々野真理（フリーアナウンサー）
- 峰下和子（フリーアナウンサー）
- 沢井いづみ（児童文学作家）
- 廣田衣世（児童文学作家）
- 神田有希子（フリーアナウンサー）
- 辻史子（フリーアナウンサー）

施設

• - キャンパス内には「紅雲台」と称した日本家屋や「紫柴軒」という茶室が設置されていました。

対外関係

• - 関係校

- 龍谷大学
- 龍谷大学短期大学部
- 九州龍谷[[短期大学]]

• - 系列校

- 武蔵野大学

卒業後の進路

• - 編入学・進学実績：武蔵野女子大学（武蔵野大学）

この短期大学は、多くの学生を社会に送り出し、それぞれの分野で活躍する人材を輩出しました。その教育理念と歴史は、今もなお関連校に引き継がれています。

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