武藤まき子

芸能リポーターとして長く愛された「おまきさん」武藤まき子さんの生涯

武藤まき子さん（1945年11月30日～2016年12月5日）は、日本の芸能リポーター、アナウンサーとして、長年にわたり活躍しました。愛称の「おまきさん」で親しまれ、その温かい人柄と正確な情報発信で多くの人々に支持されました。

山梨県出身の武藤さんは、1968年に中国放送に入社。アナウンサーとしてキャリアをスタートさせます。その後、結婚を機に中国放送を退社し、フリーランスとして独立。1982年4月1日、フジテレビの朝の情報番組『おはよう!ナイスデイ』の開始に伴い、芸能リポーターとして同局と専属契約を結びます。

この契約をきっかけに、フジテレビやFNS系列局のワイドショー、情報番組に多数出演。芸能ニュースはもちろんのこと、歌舞伎や皇室関連のニュースも担当し、幅広い分野で活躍しました。正確な情報と、時に厳しく、時に優しく芸能界の出来事を伝えるそのスタイルは、多くの視聴者から高い評価を得ていました。

代表的な出演番組には、『おはよう!ナイスデイ』、『2時ワクッ!』（関西テレビ）、そして長年出演した『情報プレゼンター とくダネ!』などがあります。これらの番組で培った経験と人脈は、彼女のリポーターとしてのキャリアを大きく支えました。

また、テレビドラマへの出演経験もあります。NHK連続テレビ小説『君の名は』（1991年度）や『もう誰も愛さない』などに出演し、その演技力も高く評価されました。さらに、映画『美味しんぼ』にも出演しており、多方面で才能を発揮しました。

2010年には自身の経験や想いを綴った著書『つたえびと』を出版。さらに、2011年2月から2016年12月まで夕刊フジで「つたえびと　TVレポーターおまきが行く!」を連載するなど、文筆活動にも積極的に取り組んでいました。

2016年12月5日、都内の自宅で体調不良を訴えて倒れ、病院に搬送されましたが、虚血性心不全のため71歳で亡くなりました。

武藤まき子さんは、単なる芸能リポーターという枠を超え、その温かい人柄と確かな取材力で、多くの視聴者から愛されました。数々の番組で培った経験と、常に視聴者への誠実さを忘れなかった姿勢は、後進の芸能リポーターたちに大きな影響を与え続けています。彼女の残した功績は、これからも多くの人々の記憶に刻まれ続けるでしょう。

主な出演番組

おはよう!ナイスデイ（フジテレビ）
2時ワクッ!（関西テレビ）
情報プレゼンター とくダネ!（フジテレビ）

主な出演作品

連続テレビ小説『君の名は』（NHK）
もう誰も愛さない（テレビドラマ）
美味しんぼ（映画）

著書

つたえびと（扶桑社）

連載

つたえびと　TVレポーターおまきが行く!（夕刊フジ）

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