歩兵第3連隊

歩兵第3連隊

歩兵第3連隊（ほへいだい3れんたい）は、大日本帝国陸軍における重要な連隊の一つです。その歴史は明治時代に始まり、数々の戦争や歴史的な出来事に関与してきました。現在、連隊が駐屯していた場所は、東京大学生産技術研究所があった地域であり、今の国立新美術館や政策研究大学院大学が存在する場所です。

沿革

歩兵第3連隊の設立は1874年11月13日、陸軍省の号外命令により決定されました。この際、既存の歩兵第8大隊と第9大隊を改編し、新たに第1大隊と第2大隊を組織しました。

• - 1874年12月19日: 第8大隊と第9大隊を基に改編が行われ、軍旗を受け取ります。
• - 1877年: 西南戦争では連隊が従軍しました。
• - 1894年: 日清戦争に参加し、その後も連隊は様々な戦役に名を連ねました。
• - 1904年: 日露戦争にも関与します。
• - 1936年: 二・二六事件に関与した後、満州のチチハルに駐屯。
• - 1939年5月: ノモンハン事件が勃発し、以降連隊に重要な展開がありました。
• - 1940年: 第1師団から第28師団へと所属変更を行います。
• - 1941年7月: チチハルからハルビン近郊の孫家へ移駐。
• - 1944年8月: 宮古島に上陸し、守備任務についています。
• - 1945年8月: 終戦を迎え、連隊は解散しました。

歴代連隊長

連隊には多くの歴代連隊長が在籍しました。彼らはそれぞれの時代において、歩兵第3連隊を指揮し、多くの歴史的役割を果たしてきました。

遺構

現在、国立新美術館として知られる場所には、1936年まで歩兵第3連隊が駐屯していた旧兵舎が存在しました。この建物の大部分は2000年代に解体されましたが、少数の部分は「国立新美術館 別館」として保存されています。これにより、約100年にわたる連隊の歴史を物語る遺構が残されています。

参考文献

• - 太政官『太政類典』
• - 国立公文書館デジタルアーカイブ
• - 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』
• - 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』
• - 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』

関連項目

• - 大日本帝国陸軍連隊一覧
• - 二・二六事件当時に兵卒として所属した柳家小さん（5代目）や畑和などの人物

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