歴史漫才 ヒストリーズ・ジャパン

歴史漫才 ヒストリーズ・ジャパン

『歴史漫才 ヒストリーズ・ジャパン』（れきしまんざい ヒストリーズ・ジャパン）は、2017年7月から9月にかけて、主に東名阪ネット6に加盟するテレビ局で放送された、歴史をテーマにしたバラエティ番組です。この番組の最大の特色は、歴史上の著名な人物に扮した出演者たちが、コンビやトリオを組んでオリジナルの漫才を披露するという、斬新な構成にあります。

このテレビシリーズは、遡ること2015年と2016年に上演され、好評を博した同名の舞台作品が前身となっています。舞台版で確立された「歴史上の偉人が漫才をする」というユニークなコンセプトを、テレビメディア向けに再構築し、幅広い視聴者層に向けて届けられました。

テレビ版の制作にあたっては、舞台版の演出も手がけた、なるせゆうせいが引き続き演出および脚本を担当し、番組の世界観を創り上げました。番組を進行するナビゲーターとしては、元バレーボール選手であり、自身も歴史愛好家として知られる大林素子が起用されました。大林は番組内で「釈迦林素子（しゃかりんもとこ）」という個性的なキャラクターを演じ、その身長が184センチメートルであることにちなんで「身長184メートル」というユーモラスな設定が付与され、番組にコミカルな彩りを加えていました。

漫才を演じるキャスト陣は、舞台で活躍する実力派の俳優や、プロのお笑い芸人など、ジャンルを横断した幅広い顔ぶれが揃えられました。これにより、歴史上の人物が織りなす漫才が、本格的な演技と笑いの要素を兼ね備えた質の高いエンターテインメントとして提供されました。

前身となった舞台作品は、いずれも新宿シアターモリエールで上演されました。最初の公演『ヒストリーズ・ジャパン』は2015年10月22日から25日まで、続く『ヒストリーズ・ジャパン2016』は2016年4月12日から17日まで行われました。これらの舞台での試行錯誤が、テレビ番組化への道を拓いたと言えるでしょう。

番組の制作著作は、「歴史漫才 ヒストリーズ・ジャパン制作委員会」が担いました。この制作委員会は、TBSサービスやオフィスインベーダー（なるせゆうせいの所属事務所）、ローソンHMVエンタテイメントといった企業のほか、テレビ神奈川（tvk）、テレビ埼玉（テレ玉）、千葉テレビ放送（チバテレ）、三重テレビ放送、京都放送（KBS京都）、サンテレビジョン（サンテレビ）といった、番組が放送された東名阪ネット6加盟各局によって構成される共同体制でした。このように多くの組織が連携することで、この独特な企画の実現が可能となりました。

放送は、制作委員会に参加しているテレビ神奈川、テレビ埼玉、千葉テレビ放送、三重テレビ放送、京都放送、サンテレビジョンの6局で展開され、それぞれの地域で歴史漫才という新しい形のエンターテインメントが届けられました。

『歴史漫才 ヒストリーズ・ジャパン』は、歴史の知識を面白おかしく、そして視覚的に楽しむことができる番組として、歴史好きはもちろんのこと、普段歴史に馴染みのない人々にも、気軽に歴史の世界に触れるきっかけを提供しました。舞台版からテレビ版への展開は、この企画が持つポテンシャルの高さを証明するものとなりました。

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