TBSサービス

株式会社TBSサービスについて

株式会社TBSサービス（ティービーエスサービス）はかつて存在した日本のサービス企業であり、東京放送ホールディングス（現在のTBSホールディングス）の全額出資子会社でした。TBSサービスは、テレビ番組の販売、映像技術、印刷・広告・出版など、幅広いサービスを展開していました。

主な事業内容

番組販売

TBSサービスの主要な業務の一つが番組販売です。TBSテレビやBS-TBSで放送された様々なテレビ番組（ドラマやバラエティなど）を日本国内および海外の放送局に販売していました。特に、JNN系列を中心に販売された番組は多岐にわたり、TBS制作の作品や外部制作プロダクションとの共同制作によるものなどが含まれます。系列外の放送局との取引は通常の遅れネット番組の販売は少なく、著作権が失効した作品や一部の関係資料の管理を行いながら再放送の扱いも行っていました。これに加え、製作委員会方式による番組の販売も行っていました。

イベント関連

TBS主催のイベント企画や運営にも関与しておりました。イベントにおいてはオリジナルグッズの取り扱いや、TBSハウジングの運営、ラジオ番組の中継技術協力などが含まれていました。これにより、TBSのブランドを広める活動にも寄与していました。

映像制作

映像関連の業務には映画などの映像作品への出資があり、DVDの企画や制作サポートも行っていました。また、映像作品そのものの制作過程にも関与し、視聴者に提供する価値の向上に努めていました。

広告・出版・印刷

広報活動の一環として、TBS関連のパンフレットやカレンダーの印刷、さらには書籍の出版を手掛けることもありました。これにより、TBSブランドの認知度をさらに高める役割を果たしていました。

沿革

TBSサービスの歴史は1953年に遡ります。この年、株式会社ラジオ東京（後に東京放送ホールディングス）の出資により、東京ラジオサービスとして設立されました。1960年代に入り、社名をラジオ東京サービスに変更し、テレビ番組の販売業務を本格化させました。

また、1967年には株式会社ティ・ビー・エスサービスに改名し、2005年には現在の名称である株式会社TBSサービスに再編されました。技術事業部の新設や営業本部の設立など、変化を遂げながらも、TBSともに成長していきました。最終的には2019年に株式会社TBSグロウディアに吸収合併され、その65年近くにわたる歴史に幕を下ろしました。

関連情報

TBSサービスは、TBSホールディングスやTBSテレビ、BS-TBSなどと密接に関連しています。また、同社が関与した番組には『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』や『吉田類の酒場放浪記』などがあり、特に製作委員会に参加した作品としては『新白雪姫伝説プリーティア』や『箱入り息子の恋』、映画『コープスパーティー』シリーズなどもあります。

これらの活動を通じて、TBSサービスは日本のメディアコンテンツ産業において、重要な役割を果たしてきました。

もう一度検索