残-ZAN-

残-ZAN- (DIR EN GREY|DIR_EN_GREY)

「残-ZAN-」は、1999年にDIR EN GREY|DIR_EN_GREYが発表したメジャーデビューシングルの一つです。同日には「アクロの丘」「ゆらめき」もリリースされ、3枚同時デビューという形で注目を集めました。

楽曲について

表題曲「残-ZAN-」は、テレビ朝日系「人気者でいこう!」のエンディングテーマとして使用されました。PVは近藤廣行が監督を務め、演劇実験室◎万有引力のメンバーや、子役時代の藤岡みなみが出演しています。PVには京の首が切り落とされたように見えるトリック映像があり、放送規制がかけられていましたが、2024年のツアー「PSYCHONNECT」では規制前と思われる映像が使用されました。

セールスは14万枚以上を記録し、DIR EN GREY|DIR_EN_GREYのシングルとしては3番目に多い売上を誇ります。

ミュージックステーション出演

「残-ZAN-」は、DIR EN GREY|DIR_EN_GREYがテレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』に初出演した際の楽曲でもあります。番組ではトップバッターとして演奏され、ステージ上には逆さ吊りの男がのたうち回るなど、過激な演出が行われました。この演出に対し、テレビ朝日の視聴者センターにはクレームが殺到したと伝えられています。

歌詞と構成

作詞は京、作曲は薫が担当。編曲はYOSHIKIとDir en greyが共同で行いました。京は、放送コードギリギリの歌詞や、絶叫や悲鳴のような声を通して、気が狂った主人公を徹底的に表現したと語っています。タイトルの「残」は、言葉の響きを重視して決定されました。

ライブでの変遷

「残-ZAN-」は、インディーズ時代からメジャー初期にかけてライブ終盤の定番曲であり、サビを何度も繰り返して10分以上演奏されることもありました。しかし、音楽性の変化に伴い、徐々にライブで演奏される機会は減少しました。2009年のツアー「TOUR09 FEAST OF Ⅴ SENSES」の一部公演で久々に演奏され、同年末発売のシングル「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」のカップリングには、「残」として新たに再構築されたバージョンが収録されました。さらに15年後の2024年に発表されたシングル「19990120」では、原曲の流れを踏襲しつつも2009年版の要素も織り交ぜたリアレンジが施されています。

YOSHIKIの関与

YOSHIKIはアレンジ作業にはほとんど関わっておらず、メンバーの演奏を興味深く見ていたようです。

ゆらめき“S.N.Y. Mix”

カップリングには、「ゆらめき」のリミックスである「ゆらめき“S.N.Y. Mix”」が収録されています。このリミックスは、Gary Adante, Rob Arbittier & Eddie DeLenaによって編曲されました。

「残-ZAN-」は、DIR EN GREY|DIR_EN_GREYの初期の音楽性を象徴する楽曲であり、その過激な表現とライブパフォーマンスで多くのファンを魅了しました。時を経て、再構築やリアレンジが施され、現在も進化を続けています。

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