殺しのドレス (Ides)

『殺しのドレス』シリーズ解説

『殺しのドレス』は、アダルトゲームブランドのフェアリーテール（アイデス）が手がけた、18禁ミステリーアドベンチャーゲームのシリーズです。同時期に発表された『リップスティックアドベンチャー』とは、テーマの選択において関連性が見られます。各作品で主人公は探偵や刑事として事件解決に挑み、プレイヤーはスリリングな物語を体験します。

シリーズ一覧

『殺しのドレス1』
1987年発売。PC98などで展開。
主人公は推理小説好きのフリーター（プレスライダー）。
物語の結末はハッピーエンドとアンハッピーエンドの2種類。
終盤で犯人が敵意を向けてくるため、注意が必要です。

『殺しのドレス2』
1989年発売。PC98などで展開。
主人公は私立探偵。
物語はいきなりのベッドシーンから始まります。
エンディングは、依頼を断った場合を除き、真犯人が判明するものと主人公が選択を誤って死亡するものの2種類があります。

『殺しのドレス3』
1993年発売。PC98などで展開。
主人公は刑事。
2人のヒロインが登場し、エンディングは2通り存在します。
犯人視点の場面があり、それが終盤の主人公の行動を惑わせるトリックになっています。

主な登場人物

『殺しのドレス1』

あきら
主人公。
ゆう
主人公の恋人。
さとる
主人公の友人。かおりの死を主人公に伝えます。
まこと
主人公の友人。
かおり
まことの婚約者。公衆トイレで全裸の状態で死亡しているのが発見されます。
ひろみ
まことの部下で、かおりの友人。

『殺しのドレス2』

北条五郎
主人公。私立探偵。
立花京子
主人公の恋人。
上原
主人公の親友。冒頭で依頼を持ち込みます。
北上恵美
最初の依頼者。事件の発端となる人物。
広岡刑事
腕利きの刑事。
安田警部
広岡の上司。温厚な性格。
北上社長
新日本航空の社長。

『殺しのドレス3』

主人公
敏哉の死の謎を追う刑事。
神崎敏哉
殺人事件の被害者。
槇村千尋
敏哉の恋人で、同居人。
田沢綾子
千尋の友人。
白石和夫
敏哉の友人で、綾子の恋人。
藤島冴子
主人公の恋人。
刑事課長
主人公の上司。理解者であるスキンヘッドの男性。
本多刑事
主人公の同僚。別の事件を追っているため、主人公の事件には関わることができません。

他作品での扱い

1991年6月発売のダイジェスト集『フェアリーテール海賊版』には、『殺しのドレス2』のダイジェスト版が収録されています。また、同作の登場人物である北上社長が「アダルトゲーム研究の大家・千駄ヶ谷政夫」として、全体の進行役を務めています。このダイジェスト集では、他の収録作品には原作とは異なるアレンジが施されていますが、『殺しのドレス2』についてはアレンジが抑えられています。
『美少女ゲーム最前線パート5』のレビュー記事では、その理由として、シリアスな内容だったため悪ノリができなかったのではないかと推測されています。

参考文献

『美少女ゲーム最前線 パート5』辰巳出版、1991年11月1日。
「よくわかる美少女ゲーム 傾向と対策編 フェアリーテール海賊版」、48頁。

外部リンク

殺しのドレス 公式サイト
殺しのドレス2 公式サイト
殺しのドレス3 公式サイト

もう一度検索