殿前康雄

殿前康雄

殿前康雄（とのまえ やすお、1942年 - ）は、日本の教育者。翔凜中学校・高等学校理事長代行。

経歴

東京都出身。1960年に東京都立大泉高等学校を卒業後、1966年に東京理科大学理学部物理学科を卒業。同年、物理科教諭として都立高校教員のキャリアをスタートさせました。

東京都立代々木高等学校、東京都立大山高等学校、東京都立久留米西高等学校、東京都立小金井北高等学校を経て、1990年には東京都立久留米高等学校教頭に就任。その後、1994年に東京都立清瀬高等学校教頭、1995年に東京都教育庁人事部管理主事を歴任し、1996年に東京都立羽村高等学校校長に就任しました。

1999年から2003年まで東京都立八王子東高等学校校長を務め、八王子東高は、東京都立日比谷高等学校、東京都立西高等学校、東京都立戸山高等学校とともに「進学指導重点校」に指定され、予備校での研修に教員を積極的に送り出す取り組みや、2002年の学校週5日制導入を受けての土曜授業の導入など、数々の改革に取り組みました。

殿前の校長在任中、八王子東高は、一時は都立高校最多の15名の東京大学合格者を出すなど、顕著な実績を挙げました。その結果、殿前は「都立高復権」の立役者として注目を集めることとなりました。2003年に定年退職を迎えて同校長を退任後、在任中の経験を綴った著書『都立高校は死なず―八王子東高校躍進の秘密』（祥伝社新書、2005年）を出版しています。

2003年4月、殿前は東京都三鷹市の私立大成高等学校校長に就任。2008年2月1日まで同校校長職を務めましたが、その在任中は教員の解雇をきっかけに労働争議が発生し、殿前はその対応に奔走することとなりました（詳細は大成高等学校 (東京都)#労働争議を参照）。

その後、創造学園大学、創造学園高等学校勤務を経て、2010年に翔凜中学校・高等学校理事長代行に就任し、現在に至ります。

著書

都立高校は死なず―八王子東高校躍進の秘密、祥伝社新書、2005年

外部リンク

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