毎日新報

毎日新報/毎日申報について

毎日新報（まいにちしんぽう、매일신보）は、日本の統治時代に朝鮮で発行された機関紙であり、その経営は朝鮮総督府により行われていました。略称は「毎新」または「毎申」と呼ばれています。この新聞の歴史は、1904年に创刊された大韓毎日申報に遡ることができます。

歴史的背景

1910年、日韓併合条約が締結された直後に、京城日報が大韓毎日申報の経営を引き継ぎ、『毎日申報』に改名され、新たな形で発行が始まりました。大韓毎日申報は反日的な立場を取っていたのに対し、毎日申報は日本人が社長を務め、総督府との協調を重視した内容を展開しました。

1937年には、その題号を『毎日新報』に変更し、株式会社に改組されました。この際、株式の大半は朝鮮総督府が持っており、そのために新聞の内容は総督府の方針に依存することとなります。特に、毎日新報は、日中戦争やその後の戦時体制において総督府の政策を援助する役割を果たしました。

ハングルによる唯一の新聞

1920年には朝鮮日報と東亜日報が創刊されるまでは、毎日申報はただ一つのハングルによる新聞でした。太平洋戦争が始まる前の1940年、総督府の指導の下、前述の2紙が廃刊されると、毎日新報は再び唯一のハングル新聞として位置づけられるようになります。これは、日本による統治下での朝鮮文化の発信に大きな影響を与えました。

戦後の変遷

1945年の日本の敗戦によって朝鮮総督府が解体され、毎日新報は新たな局面を迎えます。左翼系の社員たちが自治委員会を設立し新聞の運営を行いますが、アメリカ軍政との衝突が続いたため、同年11月10日に一時停刊となりました。しかし、11月23日には新聞が復刊され、現在の『ソウル新聞』として継続しています。

まとめ

毎日新報は、日本の統治時代における重要な新聞であり、朝鮮語の普及と文化の発信においても大きな役割を果たしました。その歴史は、政治的背景を反映しながら、多くの変遷を経て現在に至っています。

関連文献

• - 咸苔英「1910年代朝鮮総督府機関紙と徳富蘇峰」アジア文化研究37、国際基督教大学、2011年
• - 咸苔英「一九一〇年代の李光洙の登場とその意味--『毎日申報』の路線との関係を中心に」朝鮮学報219、朝鮮学会、2011年

関連項目

• - 親日派
• - 崔麟
• - 尹白南
• - アーネスト・ベセル：大韓毎日申報の創設者

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