毛利匡満

毛利匡満（1748年 - 1769年）は、江戸時代中期の大名であり、長門国長府藩の9代藩主です。

生涯

8代藩主・毛利匡敬（後の長州藩主毛利重就）の長男として長府で生まれました。幼名は文之助。
宝暦元年（1751年）5月3日、父である匡敬が本家である長州藩の藩主となったため、わずか4歳で長府藩主の座を継承することとなりました。

宝暦11年（1761年）12月には叙任を受けています。藩主として、「明和御条目」をはじめとする藩法の制定など、藩政改革に積極的に取り組みました。しかし、明和6年（1769年）8月13日、22歳という若さで病没しました。後継者となる実子がなかったため、弟の匡芳が養子として迎えられ、跡を継ぎました。法号は浄雲院殿宝山有道大居士。墓所は下関市長府の功山寺と、東京都港区高輪の泉岳寺にあります。

系譜

父：毛利匡敬（重就）（1725-1789）
母：利尾（?-1803） - 練心院、飯田存直の娘
正室：民姫（?-1769） - 麗章院、溝口直温の次女
養子
* 男子：毛利匡芳（1758-1792） - 毛利重就の五男

幼くして藩主となり、若くして亡くなった毛利匡満ですが、その短い生涯の中で長府藩の藩政改革に尽力したことは特筆に値します。彼が制定した藩法は、その後の長府藩の発展に大きく貢献したと言えるでしょう。

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