民主主義民族統一全国連合

民主主義民族統一全国連合について

民主主義民族統一全国連合（略称：全国連合）は、韓国における民族民主運動の重要な枠組みであり、盧泰愚政権時代に設立されました。この組織は、全国民族民主運動連合（全民連）を母体として形成され、多くの在野勢力が結集している連合体です。初代常任議長として権鐘大が就任してから、今日までこの組織は韓国政治の重要な役割を果たしています。

歴史的背景

全国連合が結成される前、全民連はこれらの在野勢力の全国組織として存在していましたが、政党の結成を巡る内部での対立が原因で分裂してしまいました。特に過激な反政府運動が報道される中で、保守系メディアからの激しい批判を受け、組織の力を弱体化させた要因となっています。さらに、指導者たちの拘束が続いたため、組織は機能停止に追い込まれました。このような状況から、新たな在野勢力の連合体として「国民連合」が1990年に結成され、これを基に1991年12月に全国連合が設立されました。

構成団体

全国連合は、以下のような多様な団体で構成されています：

• - 全国農民会総連盟（全農）
• - 韓国大学総学生連合（韓総連）
• - 全国民族民主遺家族協議会（遺家協）
• - 全国女性農民会総連合
• - 民族自主平和統一中央会議（民自統）
• - その他、多くの団体がオブザーバー加盟しています。

この連合は、民族民主運動の統一と団結を掲げ、社会的な変革を目指しています。

基本綱領

全国連合は、社会変革と民族統一を目指す五つの基本綱領を持っています。これらは次の通りです：
1. 民衆の生存権を守り、全領域における民主的改革を進める。
2. 真の民主政府を樹立するための活動を行う。
3. 外勢の干渉を排除し、民族の自主権を確立する。
4. 平和で民主的な民族統一を実現する。
5. 民族民主勢力の結束を強化し、内外の民主勢力との連携を推進する。

主要活動

全国連合は、民衆の生存権を守り、全社会での民主改革を実現するためのさまざまな活動を展開しています。具体的には、

• - WTO反対運動や農畜産物の市場開放に対する抗議活動。
• - 企業の海外売却に反対する姿勢。
• - 韓米・韓日間の投資協定に対する反対運動。
• - 国家保安法の廃止を求める運動が行われています。

さらに、外国勢力の介入を排除し、民族の自主権を守るための事業として、梅香里爆撃場の閉鎖募金や駐韓米軍の撤収を求める運動、米軍の行なった虐殺について国際的な場で追及する活動が続けられています。特に、朝鮮半島での平和と民族統一を目指して、朝米平和協定の締結を求めたり、連邦制による統一の大衆化を進める取り組みも行われています。

今後の展望

全国連合は、国内外の民主勢力との連携を強化し、運動の広がりを目指しています。これからも、合同の平和大会などを通じて国際社会での声を高め、韓国の民主主義をさらに進化させることを目指して活動を続けています。

もう一度検索