気になる天使たち

テレビドラマ『気になる天使たち』

『気になる天使たち』は、1981年4月から7月にかけて放送された日本のテレビドラマです。フジテレビで毎週月曜日の午後8時から15週間にわたり放送され、全13回のシリーズです。

ストーリー

物語は、横浜の私立紅学園高校に新たに教師として赴任した九門太平の成長を描いています。彼は初めての職場環境に緊張しながらも、懐かしい友人で体育教師の浜尾衿と再会します。浜尾は九門が高校時代から憧れ続けていた存在ですが、彼女は未婚で小さな子供を抱えており、その子供の父親はフランスに移住しているという複雑な事情を抱えていました。

さらに、九門は自分の担当クラスの女子生徒、オリエとの関わりにも苦しみます。彼女は時には反発してくる一方で、また別の時には彼に対して慕う様子を見せ、九門は彼女たちとの関係の築き方に四苦八苦します。若くて未婚の九門にとっては、どちらの関係も難題の連続です。しかし、彼はその真直ぐな性格を生かし、生徒たちが抱える悩みや自分の下宿先の家庭問題などを精一杯解決しようと挑む姿勢を語ります。

製作概要

このドラマは、前作『ただいま放課後』の流れを引き継ぎ、教師と生徒との交流を中心に据えた青春学園ドラマです。また、下宿先の家庭の人々や地域の住人たちも物語に絡む要素があり、ホームドラマの側面も持っています。主演の九門太平役には、当時人気の若手俳優、名高達郎が選ばれました。彼の相手役である浜尾衿には、アクションが主な役柄で知られる志穂美悦子が起用されていますが、今作は心情に重きを置いたドラマであり、彼女たちのアクションシーンは見られません。

九門が指導するクラスの女子生徒たちには、当時のアイドル女優たちが起用され、倉田まり子、上田美恵、白石まるみ、萩原佐代子が含まれています。彼女たちはテニス部に所属しており、九門はその顧問として登場し、毎回かわいいテニスルックが見所となりました。制作発表の記者会見では、その姿で登場し、注目を集めました。

キャスト

主要なキャストには、以下のメンバーが揃っています。

• - 九門太平役：名高達郎
• - 浜尾衿役：志穂美悦子
• - オリエ役：倉田まり子、上田美恵、白石まるみ、萩原佐代子 など。

スタッフ

製作はフジテレビと東宝が手がけており、プロデューサーは津島平吉です。脚本には布施博一や上條逸雄、岡本克己らが名を連ね、監督は土屋統吾郎、石田勝心、萩原鐵太郎が担当しました。また、音楽は渡辺岳夫が手がけ、挿入歌として倉田まり子が「ふたりの水平線」を歌います。最終的にこのドラマは、感情豊かな演出と心に響くストーリーで、多くの視聴者に親しまれました。

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