気仙沼・本吉地域広域行政事務組合

気仙沼・本吉地域広域行政事務組合

宮城県の気仙沼市と南三陸町によって構成される一部事務組合であり、地域における消防・防災活動と文化振興を担っています。この組合は、消防本部とリアス・アーク美術館の運営を主な事業としています。

概要

1971年8月に設立された当初は、気仙沼市、志津川町、唐桑町、津山町、歌津町、本吉町という複数の自治体で構成されていました。しかし、平成時代に入ってからの合併を経て、現在の気仙沼市と南三陸町という2つの自治体による体制となりました。

消防本部

沿革

消防本部は、1972年4月に旧気仙沼市消防本部を母体として発足しました。その後、管轄地域の拡大とともに、各所に消防署や出張所が設置されました。その主な沿革は以下の通りです。

1972年12月：志津川消防署、津山出張所の庁舎が完成。
1973年1月：本吉分署、歌津出張所、唐桑出張所の庁舎が完成。
1974年4月：臨港出張所の庁舎が完成し、消防艇が配備。
1978年3月：気仙沼消防署に救助工作車が配備。
1980年4月：大島出張所の庁舎が完成。
1980年12月：気仙沼消防署に屈折はしご車が配備。
1993年10月：消防本部及び気仙沼消防署の新庁舎が完成。
1994年2月：南出張所と臨港出張所を統合し、南町出張所として一本化。
2005年4月：津山町の登米市への合併に伴い、津山出張所と職員10名が登米市消防本部へ移管。
2005年10月：南三陸町の誕生に伴い、志津川消防署が南三陸消防署に改称。
2011年3月：東日本大震災による津波で、消防職員10名が殉職。南三陸消防署、歌津出張所が全壊、南町出張所が全損という甚大な被害が発生。
2014年8月：気仙沼消防署南町出張所が新庁舎に移転し、気仙沼消防署古町出張所に改称。
2016年6月：気仙沼消防署唐桑出張所が新庁舎に移転。
2017年5月：南三陸消防署歌津出張所が新庁舎に移転。

消防署

2014年4月1日現在、気仙沼市と南三陸町を管轄する消防署が設置されています。

主力機械

2019年4月1日現在、消防活動に必要な様々な機械が配備されています。

参考文献

気仙沼・本吉地域広域行政事務組合消防本部が発行した「令和元年度消防年報」には、より詳しい情報が掲載されています。

教育委員会

教育委員会は、美術館の管理運営を行っており、地域における文化活動の拠点としての役割を担っています。

リアス・アーク美術館

この美術館は、地域文化の振興を目的としており、様々な美術品の展示やイベントが開催されています。

外部リンク

気仙沼・本吉地域広域行政事務組合消防本部公式ホームページ
東日本大震災 消防活動の記録(PDF版)

この組合は、消防・防災活動と文化振興を通して、地域住民の安全と豊かな生活を支える重要な役割を果たしています。特に、東日本大震災からの復興においては、消防組織が大きな役割を果たしました。今後も、地域社会のニーズに応じた活動が期待されています。

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