気分はシャッフル

『気分はシャッフル』とは

『気分はシャッフル』は、1986年3月31日から1987年9月25日までの期間、テレビ朝日系列で平日の午前8時00分から8時30分に放送されていた情報番組です。この番組は、当時のテレビ朝日が平日朝に編成していた帯番組群の一角を担っていました。

番組誕生の経緯

本番組は、テレビ朝日の早朝情報番組『おはようテレビ朝日』から派生した番組群の流れの中に位置づけられます。『おはようテレビ朝日』からは、『ヤジウマ新聞』と『パックンたまご』という二つの新番組が誕生しましたが、『パックンたまご』はわずか半年で打ち切りとなりました。『気分はシャッフル』は、この『パックンたまご』が使用していた放送枠を引き継ぐ形でスタートを切りました。

当時の平日朝帯には、既に男性層を主なターゲットとしたニュース解説番組『ヤジウマ新聞』が存在していました。これに対し、『気分はシャッフル』は明確に女性、特に主婦層を対象とした情報番組として企画されました。単に情報を伝えるだけでなく、視聴者が一日を始める前に気軽に楽しめるような内容を目指しており、そのコンセプトは「ラジオのディスクジョッキーのテレビ版」と銘打たれていました。番組自体も「お出かけ前の気軽なトークと情報を満載したトーク情報番組」として宣伝されていました。

放送形態

『気分はシャッフル』は、ネットワークセールスではなく、ローカルセールス枠で放送されていました。そのため、系列局であっても、各局の編成方針によって本番組を放送しない局も存在しました。これは、地方によっては番組を見ることができない地域があったことを意味します。

司会者

番組の顔として、複数の人物が司会を務めました。歴代の司会者は以下の通りです。

海野まり子（1986年4月〜1986年6月） - フリーアナウンサーとして初めて司会を担当しました。
寺崎貴司（1986年7月〜1986年9月） - テレビ朝日アナウンサー（当時）が引き継ぎました。
佐々木正洋（1986年10月〜1987年3月） - 同じくテレビ朝日アナウンサー（当時）が担当しました。
渡辺宜嗣（1987年4月〜1987年9月） - 番組最後の司会者もテレビ朝日アナウンサー（当時）でした。渡辺アナウンサーは、本番組を担当していた時期に、夜の報道番組『ニュースステーション』や討論番組『朝まで生テレビ!』といった他の主要番組も兼務しており、多忙なスケジュールをこなしていました。

オープニングテーマ

番組開始時に流れたオープニングテーマ曲は、サックス奏者MALTA氏の楽曲「sea express」でした。軽快なサウンドで、番組の始まりを告げました。

番組の終焉とその後

『気分はシャッフル』は、約1年半の放送期間を終え、1987年9月25日をもってその歴史に幕を閉じました。番組終了後、その放送枠は、『ヤジウマ新聞』と統合される形で拡大されました。『ヤジウマ新聞』は内容と時間をリニューアルし、『やじうまワイド』として新たなスタートを切ることになります。『気分はシャッフル』が担っていた主婦向けの情報提供という役割の一部は、この後継番組へと引き継がれていきました。

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