水上村立水上中学校

水上村立水上中学校の歴史と概要

水上村立水上中学校（みずかみそんりつ みずかみちゅうがっこう）は、熊本県球磨郡水上村湯山に設立された公立の中学校です。1947年に創立され、2023年3月に閉校するまでの76年間、多くの生徒たちに教育を提供してきました。その後、2つの村立小学校と統合され、義務教育学校「水上村立水上学園」が誕生しました。

1. 創立と初期の沿革

1947年の学制改革に伴い、水上村立水上中学校が創立されました。当初は本校が設置されておらず、村内の3つの小学校に、各小学校の分室として併設されていました。これらの分室は、岩野分室、湯山分室、古屋敷分室と名付けられ、1947年4月23日に開校式が行われました。1952年には新しく建設された木造の校舎に全生徒が収容され、スクールバスも運行されるようになりました。

2. 進展と発展

その後も学校は着実に成長を重ね、1959年には体育館が完成し、1960年には新校地における木造の2階建て校舎に移転しました。この移転は市房ダムの完成に伴うものでした。また、1972年にはプールが完成し、子どもたちの教育環境がさらに充実しました。

1991年には校訓「自主・創造・協調」が制定され、新校舎も完成。同年、水上町立水上中学校（現在の群馬県利根郡水上町）との姉妹校交流が始まり、相互に修学旅行を通じての交流が行われました。

3. 近年の動向

水上中学校の母体である水上村の変化もあり、2023年には閉校記念式典が開催されました。閉校当日は水上村立水上学園としての新設が予定されており、村内の2つの小学校と統合される形で、新たな教育の場が設けられました。

4. 校章と校歌

水上中学校の校章は、村の花であるシャクナゲの花弁と葉を背景にして、その中心に「中」という文字が配置されたデザインでした。また、校歌は山口白陽が作詞し、滝本泰三が作曲したもので、校名は歌詞に登場しない独特な内容となっていました。

5. 交通アクセス

水上中学校へのアクセスは便利で、最寄り駅はくま川鉄道 湯前線の「湯前駅」であり、バス停留所には「水上役場前」と「水上中学校前」がありました。また、国道388号と国道446号が近隣に走っており、交通の便にも恵まれた場所でした。

6. 地域との関わり

水上村は、美しい自然環境に囲まれた地域であり、校外の活動を通じて地域住民との関わりも大切にされていました。地域の行事に参加したり、交流を深めるための活動も行われていました。水上中学校は、地域の文化や風土を大切にしながら多くの生徒を育ててきました。

水上中学校の76年間の歴史は、教育の場として、多くの生徒たちに支えられ、地域に愛されてきた証です。閉校は一つの区切りであり、今後は水上学園として新たな教育の歩みが始まります。

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