水俣中継局

水俣中継局について

水俣中継局は、熊本県水俣市の中尾山などに位置する、テレビおよびラジオ放送の中継施設です。水俣市を中心とした地域に電波を送信しており、地上デジタル放送においては、人吉中継局と並び、熊本県内で最初に開局した中継局の一つです。

歴史

水俣中継局の歴史は、1962年にNHK熊本放送局とRKK熊本放送が共同で中継局を設置したことから始まりました。その後、1969年にはTKUテレビ熊本が地上アナログテレビ放送を開始し、1982年にはKKTくまもと県民テレビ、1989年にはKAB熊本朝日放送が開局しました。2007年には地上デジタルテレビ放送が開始され、2011年にはアナログ放送が終了しました。

主な沿革

1962年12月21日：NHK熊本放送局とRKK熊本放送が共同で中継局を設置。
1969年11月22日：TKUテレビ熊本が地上アナログテレビ放送を開始。
1982年3月28日：KKTくまもと県民テレビが開局。
1989年9月22日：KAB熊本朝日放送が開局。
2007年6月28日：地上デジタルテレビ放送の予備免許が交付。
2007年9月3日：地上デジタルテレビ放送の試験電波発射。
2007年10月1日：地上デジタルテレビ放送の本放送開始。
2011年7月24日：地上アナログテレビ放送の全局が終了。

送信設備

水俣中継局の送信所は、NHKとRKK、TKU、KKT、KABで所在地が異なります。

NHK：熊本県水俣市大字南福寺字龍平855-76
RKK/TKU/KKT/KAB：熊本県水俣市大字長野字龍平855-28、79及び80

地上デジタルテレビ放送

地上デジタルテレビ放送は、2007年10月1日に本放送を開始しました。これは、同年6月28日に総務省九州総合通信局から予備免許が交付され、9月3日から試験放送を開始した後のことです。

地上デジタル放送の出力は、アナログ放送換算で1kW相当となり、実質的に約3倍の増力となります。これにより、人吉中継局とともに、熊本県南部地域の基幹局としての役割も担っています。

アナログテレビ放送

2011年7月24日に、地上アナログテレビ放送は全局終了し、中継局も廃止されました。

AMラジオ放送・FMラジオ放送

AMラジオ放送

NHK熊本第2放送は、熊本局（873kHz）で聴取可能です。
RKK熊本放送は、御所浦局（1197kHz）で聴取可能です。

FMラジオ放送

NHK熊本FMとエフエム熊本は、御所浦局（82.5MHz、78.4MHz）で聴取可能です。

主な放送エリア

地上デジタル放送は、熊本県の葦北郡津奈木町全域、水俣市、八代市、宇土市、上天草市、宇城市、天草市の一部地域と、鹿児島県の阿久根市、出水市、出水郡長島町の一部をカバーしています。

特筆すべきは、鹿児島県の一部地域（阿久根市、出水市、出水郡長島町）では、原則としてNHK鹿児島放送局や南日本放送（MBC）などの鹿児島県の放送局を視聴できるにもかかわらず、水俣中継局の放送エリアにも含まれている点です。このため、これらの地域では、水俣中継局の放送を受信する際に、チャンネル番号に枝番が付加される場合があります。

その他

RKKのアナログ周波数6chは、キー局のTBSテレビ、および同系列のIBC岩手放送、北陸放送の親局と同じでした。RKKでは、矢部中継局でも6chが使用されていました。

関連情報

金峰山
熊本ラジオ放送所
人吉中継局
紫尾山（阿久根中継局）
阿久根西目中継局
薩摩出水中継局
長島町テレビ中継局

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