水半球

水半球について

水半球（すいはんきゅう）は、地球を大円で区切った際に、海洋の存在比率が最も高い半球を指します。この水半球の対をなすのが陸半球で、陸地が占める割合が主な特徴となります。水半球の中心は、ニュージーランドの東南部近くに位置するアンティポデス諸島周辺であり、陸半球の中心とは対蹠点の関係にあります。この位置自体は一応指定されていますが、正確な地点には諸説が存在します。

水半球の中心点

水半球の中心とされる地点の座標は以下の通りです。

• - 南緯47度13分、東経178度28分
• - 南緯48度00分、東経179度30分
• - 南緯48度00分、西経179度00分

これらの違いは、たとえば緯度で47分の幅が約87km、経度においては1度2分の差が77kmに相当します。

水半球の特徴

水半球は、地球全体の約88.7%を海洋が占め、その中でも全海洋面積の約64%を包含しています。この広大な海洋の大部分は太平洋で構成されており、少しだけインド洋も含まれています。一方で陸地は全体の約7分の1程度にとどまっており、主には南極大陸、オーストラリア、ニュージーランド、ニューギニア、ハワイなどのオセアニアの島々や東南アジアの広域、さらに東アジアの一部、さらには南アメリカの一部が含まれています。

水半球の国々

水半球に属する国々は地理的に多岐にわたります。水半球の中心を南緯47度13分、東経178度28分とした場合、次のように分類されます。

全域が水半球

• - オセアニアの全ての国
• - 南極
• - アジアの一部（台湾等）
• - フィリピン
• - ブルネイ
• - マレーシア
• - シンガポール
• - インドネシア
• - 東ティモール

一部が水半球

• - オセアニアに領土を持つ国々、例えばアメリカ合衆国のハワイ州や、合衆国領の小離島など
• - 南アフリカ共和国（プリンスエドワード諸島）
• - フランス領南方・南極地域
• - アジアの国々、日本の本州・四国・九州と南西諸島、リウデ回りや中国の福建省、広東省、海南省など
• - ブラジル、パラグアイ、チリ、アルゼンチン等の南アメリカの国々

このように、水半球は地球上の広大な海洋を背景に成り立っており、様々な民族や文化が交錯しています。海洋の広がりがどのような影響をもたらし、またその中で各国の地域特性がどのように発展しているのかを考えることは、非常に興味深いテーマとなります。

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