水戸市民会館

水戸市民会館について

水戸市民会館は、茨城県水戸市泉町1丁目に位置する文化・芸術施設です。この会館は、京成百貨店や水戸芸術館と共に「MitoriO」（ミトリオ）という愛称で親しまれています。施設は市民の文化活動を支える重要な役割を果たしており、地域住民に多くのイベントや公演を提供しています。

歴史

1代目（水戸市役所隣接地、1972年 - 2011年）

初代の水戸市民会館は、1972年に開館しました。この会館は、1998年度まで結婚式場としても利用され、約5000組が利用した実績があります。また、開館からの38年間で年間約30万人、総計で1300万人以上が訪れました。しかし、2011年に発生した東日本大震災により、会館は大きな被害を受け、使用が停止されました。2012年には耐震診断が行われ、大規模な耐震工事が必要とされ、最終的に2014年に解体が決定されました。

2代目（京成百貨店跡地、2023年～）

その後、泉町1丁目北地区の再開発事業の一環として、旧京成百貨店の跡地に新しい水戸市民会館が建設されました。2022年10月31日に竣工し、2023年7月2日に正式に開館しました。この新しい施設は、施工費約192億5000万円をかけて建設されました。

開館初日には、狂言師の野村萬斎による狂言「三番叟」と、ピアニストの野平一郎によるコンサートが行われ、その後の7月8日と9日には、ゆずのライブが大ホールで行われました。

年表

• - 2013年 3月11日：市長が旧市民会館の移転建て替え方針を発表。
• - 2015年 3月：水戸市が新たな市民会館整備基本計画を策定。
• - 2016年 3月28日：公募型プロポーザルの結果、設計事務所が選定される。
• - 2017年 3月：新市民会館事業推進計画の策定。
• - 2018年 5月24日：再開発事業の計画が認可される。
• - 2022年 3月31日：周辺エリアの愛称が決定。
• - 2023年 5月・6月：プレオープンを実施し、7月2日に正式開館。

施設の概要

初代市民会館

初代市民会館は、鉄筋コンクリート造の地上4階建てで、延床面積は7497.92平方メートルでした。大ホールは1004席を擁し、さまざまなイベントに使われていました。

新市民会館

2代目の水戸市民会館は、地上4階、地下2階で構成されています。大ホール「グロービスホール」は2000席を備え、このエリアで最大のホールとして多くのイベントに対応します。その他にも中ホール「ユードムホール」、小ホール、スタジオ、展示室、会議室、和室など、さまざまな用途に応じた施設が整えられています。

また、やぐら広場やエントランス広場、ラウンジギャラリー、こどもギャラリーもあり、地域の人々に親しみやすい空間提供を目指しています。さらには、「セイコーマート水戸市民会館店」も併設され、訪れる人々の利便性を高めています。

新たな水戸市民会館は、地域文化の発展を支え、住民にとって重要なコミュニティの拠点となることが期待されています。

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