水族館口停留場

水族館口停留場

水族館口停留場（すいぞくかんぐちていりゅうじょう）は、鹿児島県鹿児島市易居町に位置する鹿児島市電の停留場です。この停留所は、鹿児島市電の1系統と2系統が利用可能で、いおワールドかごしま水族館の最寄り駅として知られています。

歴史

水族館口停留場は、1914年12月20日に「高野山通停留場」として設立されました。当初は鹿児島電気軌道の一部として運営されていましたが、1928年に鹿児島市電気局に移管されました。さらに数回の管理会社移管を経て、1956年に県庁前停留場が新たに設置されることになりました。

1996年には県庁の移転に伴い、「県庁跡停留場」と改名され、1997年にはいおワールドかごしま水族館の開園により現在の「水族館口停留場」という名称に変更されました。

構造

水族館口停留場は、2面2線の相対式ホームを有する地上駅です。乗客は、両方のホームを通過する電車がない限り、自由に行き来が可能です。両方の乗り場には、電車接近を知らせる表示機や音声案内が設置されており、利用者に配慮されています。また、車椅子での使用も可能ですが、電動車椅子は徐々に広がるホーム幅の制限から利用できません。この停留場は無人駅であり、乗車券などの販売は行われていません。

各系統の行き先

• - 1系統: 天文館、郡元、谷山方面への電車が発着します。
• - 2系統: 天文館、鹿児島中央駅、神田（交通局前）、郡元方面への電車があります。

両系統共に、鹿児島駅前方面にもアクセスが可能です。

周辺施設

水族館口停留場の周囲には多くの施設が点在しています。徒歩8分の距離には、いおワールドかごしま水族館があります。また、桜島フェリーターミナルをはじめ、アーバンポート21、かごしま県民交流センター（旧鹿児島県庁跡地）、鹿児島県政記念館（重要有形文化財に指定）なども近くにあります。これらの施設は観光や地元住民にとって重要な場所となっており、鹿児島の文化を感じることができます。

また、鹿児島地方裁判所、鹿児島家庭裁判所、鹿児島簡易裁判所などの司法機関も近くに位置し、地域の行政の一端を担っています。歴史的な背景を持つ私学校跡地では、西南戦争時代の弾痕が見られ、訪れる人々に歴史の重みを感じさせます。

さらに、鹿児島市立長田中学校や鹿児島市消防局、赤星パーキングビルも周辺に存在し、交通アクセスの良さを活かした利便性の高いエリアとなっています。

バス路線

水族館口バス停からは、鹿児島交通、鹿児島市営バス、南国交通、JR九州バス（北薩線）が発着し、周辺地域へのアクセスも充実しています。

まとめ

水族館口停留場は、鹿児島市の鉄道網の中でも重要な役割を担っており、周囲の観光施設や交通機関との連携が密接に行われています。歴史的な背景があるこの場所は、地域の人々にとって重要な移動手段であり、県外からの訪問者にとっても観光の起点となる場です。

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