水月会

水月会の概要

水月会（すいげつかい）は、日本の自由民主党に属する議員グループです。通称は石破グループとも呼ばれ、もともとは自民党の派閥の一つでしたが、2021年に派閥から議員グループへの移行が決定されました。この名称は、知人の臨済宗の住職に依頼して付けられたもので、禅に由来しており、「水月道場に坐す」という言葉から成り立っています。その意味としては、「水も月も無心に映す」ことから、無私で高い理想を持って行動することが挙げられます。

歴史と発展

水月会は2015年に石破茂によって設立されました。石破自身は自身の派閥を結成する意向を表明し、この構想が具体化された結果、同年の9月28日に水月会が発足しました。設立当初は、無派閥の議員を中心に構成されており、自民党内では新しい形態の派閥として注目を集めました。石破は、今後100年先を見据えた政策集団の形成を目指しており、国民との対話を重視していることを強調しています。

2018年には、自民党総裁選挙で石破は安倍晋三に敗北した後も、影響力を持ち続けました。2019年、2020年と続けて総裁選に立候補しましたが、石破はいずれも敗れ、2020年10月には会長を辞任することとなります。その後、災禍の中で派閥の勢力は次第に減少し、2021年11月にグループとしての存続を考え、新たな方針を模索することになりました。

現在の構成と活動

水月会は、2021年12月に正式に「派閥」から「議員グループ」に変更することを決定しました。これにより、自民党内の派閥は6つに減少し、組織形態の変化が強調されました。2022年には、定例会の曜日を木曜日から水曜日に変更し、グループとしての活動の続行が試みられましたが、2023年6月以降は定期的な勉強会が途絶えていました。しかし2024年には、再び会合を開くことが予定されています。

また、石破の会長辞任以降は、先述の四人の世話人によって集団指導体制が確立されました。これは、議員グループとしての内でのリーダーシップと協力を促すための新たな試みといえます。

議員の動向

水月会には、かつて所属していた著名な議員が数名います。彼らは個々に新たな道を歩むことになり、特に若狭勝や石崎徹、古川禎久などは自民党を離党し、他の政党に参加する道を選びました。これにより、水月会は分裂の危機を迎え、議員数が減少するなどの影響が出ています。

このように、石破茂を中心にした水月会は、派閥から議員グループへと移行しながらも、今後どのような形で自民党内に存在感を示していくのか注目されます。これからの活動展開と、政策形成における国民との対話が期待されます。

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