古川禎久

古川 禎久（ふるかわ よしひさ）

古川禎久は、1965年8月3日に宮崎県串間市に生まれた日本の政治家で、自由民主党に所属する衆議院議員です。現在までに7期を務め、多くの重要な役職に就いてきました。これまで法務大臣や財務副大臣、環境大臣政務官などを歴任し、特に法務大臣としての初入閣が注目されています。

来歴

古川は、1926年から焼酎造りを営む家庭に生まれ、家業は後に廃業しました。学校教育は串間市立福島小学校から始まり、その後ラ・サール中学校に進学しますが、中学3年生のときに退寮処分となります。高校を卒業後、東京大学法学部に進学し、1989年に卒業しました。卒業後は建設省に入省し、建設事務官としてのキャリアをスタートさせましたが、1992年には退官しました。

建設省を退官後は、衆議院議員の秘書や焼き鳥店の経営を行っていた古川は、30歳で政治家としての道を目指すことになります。1996年には新進党公認で衆議院議員総選挙に出馬しますが、当選は果たせませんでした。2003年の選挙で初当選し、以降は連続して当選を重ねることとなります。

政治経歴

当初は無所属で活動していましたが、すぐに自民党に入党し、数回の党の内紛を経て着実に実績を積み重ねていきました。2005年には郵政民営化法案に反対票を投じたため、自民党を離党しましたが、その後再び自民党に復党します。

古川は2007年から法務大臣政務官として各種法案に関与し、2008年には環境大臣政務官に就任しました。彼の注目すべきポイントは、2021年に第1次岸田内閣で法務大臣に就任したことです。これにより彼は、政治キャリアの集大成とも言える重要な政務に携わることとなりました。

法務大臣としての活動

法務大臣としての古川は、特に死刑執行命令の発令が話題となりました。2021年と2022年に複数の死刑囚に対して執行命令を下し、その姿勢は賛否を呼びました。これに対して、彼の法律に対する強い意志と国家としての資質が表れているとも言えます。

退任後

2022年には法務大臣を退任し、その後は政界での動向に注目が集まっています。退任後、2024年には自身の派閥である平成研究会を退会し、政治資金収入に対する透明性を求める姿勢を示しました。

政策・信念

古川は保守的な立場を持ち、外国人参政権や人権擁護法案には反対しています。また、首相の靖国神社参拝を支持し、日本のTPP参加には否定的です。彼は日本の核武装についても国際情勢を見極める必要があると主張しています。

人物背景

古川はアイドル的存在である矢沢永吉のファンであり、親しい友人には影響を受けたこともあったようです。また、震災後には台湾への感謝の意を示し、国境を越えた友情を重視しています。

古川禎久の政治家としての活動は、地方から全国まで広がりを見せており、今後の動向にも多くの人が注目しています。

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