水落敏栄

水落 敏栄（みずおち としえい）

水落敏栄は1943年2月24日に新潟県十日町市で誕生した日本の政治家であり、自由民主党に所属している元参議院議員です。彼は文部科学副大臣や内閣府副大臣など多くの重要な役職を歴任し、また一般財団法人日本遺族会の会長としても知られています。

来歴

水落氏は幼少期を新潟県で過ごしました。父親は海軍航空隊の整備兵として戦争に従事していましたが、山形県東根市で戦死しています。この背景が彼の進路選択に影響を及ぼしています。新潟県立新潟商業高等学校を卒業した後、彼は常磐興産で勤務し、その後一般財団法人日本遺族会に入職。専従職員として様々な役職を歴任しながら、福祉事業にも関与しました。

2004年、彼は第20回参議院議員通常選挙において自由民主党から比例区で立候補し、見事に初当選を果たしました。以後、彼は第1次安倍内閣で文部科学大臣政務官としての任務を果たし、2009年には参議院文教科学委員長に就任し、2010年の選挙では再選を果たすことになります。

2014年に再び文教科学委員長に就任した後、2015年には日本遺族会の会長に選出されました。会長就任にあたっては、次年の参議院議員通常選挙に立候補する意向を示し、特例的に自民党公認を受ける形で2016年の選挙に出馬、見事に当選を果たしました。この際、彼は党内18位の得票数を記録しました。その後、文部科学副大臣および内閣府副大臣にも任命され、2017年及び2019年にも委員長としての役割を同様に果たしました。

2021年には次の選挙には立候補しない意向を示したものの、別の候補者の辞退により再出馬することとなりましたが、結果として落選しました。2022年には秋の叙勲で旭日大綬章を授与されています。

政策・主張

水落は日本遺族会の会長に就任する際、安倍元首相による靖国神社参拝を支持する見解を示しました。A級戦犯の靖国神社からの分祀については、決定は靖国神社の判断に委ねるべきだとしながらも、この問題を持ち出されて批判を受けることは不適切であると述べています。

また、彼は復興予算の捻出の際に、ODAの削減に反対する議連に参加しており、多くの議員団体に所属しています。具体的には、神道政治連盟国会議員懇談会や、日本教職員組合問題究明議員連盟、TPP交渉における国益を守る会など、多岐にわたるネットワークを形成しています。

そのキャリアを通じて、水落は地域や国の利益を考慮した政策を推進し、様々な立場との対話と理解を重視している姿勢がうかがえます。

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