水野次郎

水野 次郎（みずの じろう）

水野次郎は、1957年生まれの編集者および教育者です。彼のキャリアは、幼児雑誌の編集からスタートし、その後教育現場でのリーダーシップに発展しました。愛知県に生まれた水野は、まず愛知県立時習館高等学校を卒業後、慶應義塾大学の文学部に進学しました。卒業後は福武書店（現在のベネッセコーポレーション）に入社し、そこでの10年間は特に注目すべきものでした。

彼は幼児向け雑誌『こどもちゃれんじ』の初代編集長として名を馳せ、愛されるキャラクター「しまじろう」の生みの親としても知られています。このポジションでは、教育内容の企画や制作に直接関わることで多くの子どもたちの成長に寄与しました。ベネッセ内では、幼児通信教育部長や大阪支社長などの役職を経て、2003年に同社を退職しました。

退社後は伊東市にてプチホテルの経営に転身した水野ですが、作家としての活動も広げていきます。2007年には、小説「海師（うみし）の子」が第11回伊豆文学賞で優秀賞を受賞し、作家としての実力も証明しました。

その後、2008年には千葉県の公立高校の民間人校長に応募し、27人の応募の中から唯一の合格者となり、千葉県立柏井高等学校の校長に就任しました。この就任は、千葉県における民間人校長としての重要なマイルストーンであり、彼が当時の最年少校長でもあったことも注目です。彼はその後も、松戸市立旭町中学校の校長や、千葉県立松戸国際高等学校の校長として教育の現場で尽力しました。

2012年には、長編小説『ツバサの自由研究〜磯笛の絆〜』を発表し、作家活動も継続しました。2015年からは千葉県立松戸国際高等学校の校長職に就任し、2018年までその職にありました。2021年から2023年にかけては、島根県松江市の開星中学校・高等学校の校長を務め、さらなる教育の経験を積みました。

そして2023年4月からは東京都府中市の明星中学校・高等学校で副校長と校長の職を兼任しています。今後は2025年4月から、モラロジー道徳教育財団で特任教授としての新たな章を開く予定です。

水野次郎の経歴は、教育と編集の両分野での多様な経験に裏打ちされており、その活動は日本の教育界に多くの影響を与えています。彼の取り組みは、教育の質を向上させ、学ぶ楽しさを広めることを目指したものであり、今後の更なる活躍が期待されます。

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